babshoの将棋ブログ

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将棋ウォーズ29日目:中盤以降のTipsを学ぶ日

今日は3局とも四段と対戦して、2勝1敗という上々の結果だった。

将棋ウォーズ開始時点では、四段にボコられるのが正常路線だったのが、今では勝ったり負けたりになっているのは嬉しいことである。

もちろんこれが本来の実力ではなく、10秒将棋だから格上に勝つチャンスがあるというのは間違い無いのだが...

さて、今日も中盤のTipsが多かったので、しっかり振り返っておこう。

 

中盤の受け間違い2点セット

【先手:bobsho 後手:相手】

角交換振り飛車に対して中住まいで対抗した将棋。この将棋は中盤に受けのミスを連発してしまったので、しっかりと振り返っておきたい。

相手がこちらの陣形の薄さをついて、積極的に仕掛けてきたのが図の局面。

ここで本譜は▲同歩としたが、▲同桂と対応していれば、歩のない後手は攻めの継続が難しかった。本譜は▲同歩としたので、▽3三桂から強襲を喰らって劣勢になった。

 

劣勢のまま数手進んで以下の局面。 

飛車取りに打った▲2三角を放置して、▽7四角と銀取りに出てきた。

本譜は▲3九歩と銀取りを受けたが、▽4七歩成が素晴らしい手だった。▲同銀は▽4六銀で決まる。

 

ではどうすれば良かったかというと、ここでは▲6五桂打と犠打を放つべきだった。

▽同歩は▲7五歩と角を追いかけ、以下▽6三角なら▲4一角成と飛車を取っておけば、自玉は薄いながら局面のバランスが取れていた。

犠打というのは終盤では思い浮かぶが、なかなか中盤で判断して指しきるのは難しい。しかし、見ればみるほどこの一手だったように思う。

 

終盤の玄人好みの受けを学ぶ

受けの2つの大きなミスで大劣勢になってしまったものの、終盤で粘って逆転しているのが次の図の局面。

【先手:bobsho 後手:相手】

ここで本譜は攻めあいにいこうと▲4四とを指そうとしたが、時間切れに終わってしまった...悲しいなぁ。

ただここでの最善は▲6八香。いかにも受けの玄人が好みそうな受けだ。

以下▽6九金には▲7九桂と数で受けておけば、後手から早い攻めはない。ここまで相手の攻めを遅らせておいてから▲4四とを間に合わすというのが良いらしい。

 

うーむ...ここまでうまく受けられたらかなり勝率が上がりそうだ。

 

振り飛車の地下鉄飛車の受け方

【先手:bobsho 後手:相手】

別の対局では、振り飛車の地下鉄飛車からシンプルに形勢を損ねてしまったので振り返っておこう。

本譜はここで▲3五歩と突いた。以下▽同角に▲3六飛と受ける予定だったのだが、それには▽5七角成▲同金▽3五銀で飛車が詰んでいることに気がつき、仕方なく▲2九飛と下がった。

 

代えて、ここでは単に▲2七飛と引いておけば良かったように思う。

ここですぐに▽1六歩と攻めるのはやや無理筋で、以下▲同歩▽同香には▲1二歩▽同飛▲2一角が返し技。

以下▽2二飛は▲3二角成▽同飛▲2三飛成と、一方的に飛車を成り込んで優勢になる。

頻出しそうな切り返しの手順なので、これは覚えておきたい。

 

中盤以降は駒の損得よりも駒効率を重視したい

またもう1局面取り上げておく。

ここで本譜は▲2八金と引いたが明らかに弱気で、以下▽2六歩▲4六歩▽2一飛▲2九飛と、折角8筋に展開して攻めを見せたのに、受けに回ってしまった。

ここでは強く▲3六金と出たかった。

▽3五歩で金が詰んでいるが、構わず▲4五金▽同桂▲同桂と捌いていく。

完全に玉頭戦で戦おうという姿勢だ。先手の盤面の右側はすべて駒が捌けているのに対し、後手は飛車、金、銀が取り残されている。金桂交換の駒損ながら、はっきり先手が指せていたようだ。

 

以下、後手は▽3六歩からと金作りを目指すくらいだが、▲7四歩▽同歩▲8六桂くらいではっきり先手が優勢だ。

中盤以降のTipsがたくさん出てきたが、まずは候補手として今日学んだ手を思いつけるようになっていきたい。

将棋ウォーズ28日目:珍しく大きなミスがなかった1日

今日は2局指したが、10秒将棋で珍しく大きなミスが無かったように思う。

その結果もあってか、かなり格上であるはずの五段相手にまさかの2連勝...

折角なので、それぞれの将棋を振り返っておこう。

 

4五桂速攻の正確な対処を覚えたい

【先手:相手 後手:bobsho】

1局目は右玉に組む途中に開戦された将棋。この▲4五桂速攻はとても怖い変化だ。

無難に指すなら▽4四銀だが、桂を取りにいく味が無くなるので▽2二銀と引くしかないように思う。

以下▲2四歩▽同歩▲同飛▽2三銀▲2八飛▽2二歩と対応した。

最後の▽2二歩のところ、代えて▽2四歩は相手から▲2二歩と打たれたり、▲6六角と打たれるのを嫌った手である。

ただ、正確には▽2三銀のところで▽4四歩と突くのが正しい対処だったようだ。

以下▲3四飛▽2三銀▲4四飛▽4三歩で、後手の駒得が確定する。玉が薄く分だけ怖い変化ではあるが、しっかり咎めにいくならこのように対処すべきだったようだ。

 

本譜は▽4四歩ではなく▽2二歩と受けて、▲7一角の強襲を受けることになる。

これをうまく受けれるかが勝負どころだ。

以下▽7二飛▲5三角成▽4四角▲2三飛成▽同歩▲8三銀と強行を仕掛けてきた。

ここで本譜▽7三飛としたが、代えて▽5三金でシンプルに駒得を主張しておけばはっきり優勢だったようだ。

このあたり、▲4五桂速攻の未経験の変化を10秒将棋で正確に対処するのは難しいが、少しずつ覚えていって対処できるようになりたい。

 

手厚く馬を作って優勢に

【先手:相手 後手:bobsho】

ほぼ互角の中盤戦で、先手が▲4五歩と取り込んだところ。

この▲4五歩の取り込みが後手玉から遠いためやや甘く、以下▽2七角▲5九金▽3六角成と手厚く馬を作って優勢になった。

先手は8三の銀が活用できていないのでやや攻め駒不足になっている印象がある。

後手優勢のまま数手進んで以下の図。

▲2二歩を▽3三桂と逃げるのは、玉が狭くなるのでやりにくいと思い、▽9五角▲7九玉▽4七歩と攻め合いを選んだが、この判断が良かったようだ。

▲2一歩成で一瞬詰めろがかかるが、▽5一歩と受けておいてまだ堅い。

▽4七歩はゆっくりな攻めではあるが確実で厳しく、ここで形勢に差がついたようだ。

 

 数手進んで以下の図。

本譜はここで▽5九角成と攻めていき、以下▲2二とに▽6九銀以下、寄せ切った。

ただ、最善は▽5九角成に代えていきなり▽6九銀と打つ手だった。

▲同玉は▽5九飛の一手詰みである。9五の角は受けにもよく効いているので、確かにいきなり打ったほうが良さそうだ。

いやぁ...この▽6九銀、10秒将棋で指せたら気持ち良さそうだ。

とはいえ全体通して大きな悪手なく勝ちきれたのは良かった。

 

指しこなすのが難しい右玉の▽4二金型

【先手:相手 後手:bobsho】

もう1局の将棋は中飛車に右玉で対抗した。

前回▽5二金とあがって結果▲2二角の隙が生まれてしまった反省を生かし、今回は▽4二金とあがって桂に紐をつけてから角交換を挑んだ。

図以下は▲9六歩▽1三角▲同角成▽同香▲6九飛と進む。

この時、本来であれば▽2四歩と突きたかったのだが、そうすると▲2二角と打たれてしまう。▽2四歩と突くことで▽2四角と受けれなくなっているからだ。

なので本譜は▽3二金と手損してしまった。そうであれば最初から▽3二金と上がっておいたほうが良いのかもしれない。次回はそうしてみようと思う。

 

数手進んで中盤戦の図。

先手が攻めの銀桂を交換した局面だ。

ここで指した▽6五銀が好手だった。

▲2六飛には▽3五歩と突き、次に▽3四桂で飛車取りを狙っていく手がある。

本譜は▲7七飛だったので、▽6六角と打ってやや指しやすくなった。

 

以降は優勢を拡大して終盤戦へ。

ここで本譜▽5九飛と打ったが、これが今日の対局の中では一番の悪手で、▲4八玉と寄られていたらかなり粘られていた。

そのため、シンプルに▽4七銀成▲同銀▽4六歩で良かったように思う。

受けが苦手なだけに受けの好手を10秒できっちり読むのは難しいが、こういう手を振り返って発見していくうちに、少しずつ読めるようになっていきたい。

 

格上の五段に連勝したわけだが、やはり中盤から終盤にかけて大きなミスが無かったのが勝因だろうか。(昨日は王手龍とか喰らってたことを考えると...)

 

達成率も50%を超えたが、昇段は難しいと思うのであまり考えずに楽しんでやっていこうと思う。

将棋ウォーズ27日目:吸い込まれるように王手龍取りを喰らう

今日は序盤〜中盤を優勢な将棋は落とし、劣勢な将棋は逆転して勝つという日だった。

というか、優勢な将棋を勝ち切るってあんまりない気がする...これは明らかに終盤が弱いということだろうか...

今日も優勢な将棋だったのだが、吸い込まれるように王手龍取りを喰らって逆転負けを喫した。その将棋について、日が変わる前に残しておこう。

 

悠長に囲いに行き、またも地下鉄飛車を見せられる

【先手:相手 後手:bobsho】

うーん、なかなか学んだことをすぐには生かせないのが残念ではある。

先日も見た手順だが、相手は銀を組み替えて、▲7七桂〜▲9八香からの地下鉄飛車を見せた駒組みである。

なのでこちらから動いていく必要があったのだが、相手の飛車がまだ2八で、▽4四銀と上がると2筋を1歩交換しながら手順に下段に引かれるのが嫌だった。

 

ただ2筋交換には覚えておきたい返し技があるので、しっかり残しておこう。

図から▽4四銀▲6七銀▽3三桂▲2四歩▽同歩▲同飛には▽3五歩と突いていく。

これを▲同歩は▽同銀▲3四飛▽4四角で飛車を取れるというのは、以前の対局でやった気がするので、なんとなく覚えている。

そのため▲2六飛と引くのが自然だが、そこで▽1四角が桂頭と先手玉を睨んだ切り返しの一手だ。

以下▲2五歩には▽2四歩とわかりやすくあわせていく。▲同歩は▽3六歩▲同銀▽3五銀で決まる。この▽1四角、見た目がカッコ良いだけじゃなくてちゃんと厳しい手だ。

 

片方の角打ちが見えても、もう片方が見えなかった...

【先手:相手 後手:bobsho】

中盤を一気に飛ばして終盤です。

色々あったが、図の局面はもはや後手が勝勢、+2000点ほどの局面である。

▽5六銀成▲同銀▽6四歩くらいでも、後手玉に迫る手がないので全然勝ちの局面。

ここで大逆転の原因となった一手を指してしまったのだが、おわかりだろうか。

 

まずこの局面、先手は▲6五同香としているが、後手が▽6五歩と打って▲8三角の攻防手を消したのである。そう、珍しく角打ちに気がついて回避したのだ。

角打ちがなくなったところ▽3八飛成とした。

ここで▲8三角と打たれる手を消したのが▽6五歩の効果である。

でももっと酷い、級位者でも一目の手がありますね...

王手龍取り!いやぁこれは酷い...笑

吸い込まれるようにかかってしまった。

 

以下はなすすべなく完敗。

筋違いの角の効きって本当に見逃してしまう。

一体どうやったら慣れるんだろう...筋違い角いっぱいやれば慣れるのだろうか。

将棋ウォーズ26日目:泥試合を制しての3連勝

今日は久々にウォーズで3連勝した。

対局相手は五段を含む強豪3人相手だったことを考えると、実力以上の結果であることは間違いない。格上に勝つ可能性があるのも10秒将棋の面白いところではある。

ただその内容というと決して綺麗な勝ち方ではなく、3局ともいかにも人間同士の対局らしい泥試合だった。折角なので全ての将棋について簡単に振り返っておこう。

 

対五段(脇システム) 

角交換回避型の脇システム

【先手:相手 後手:bobsho】

珍しく矢倉の将棋だ。

矢倉について、俺の定石は10年前くらいで止まっている。ただ10年前にも脇システムなんてものはあった気がするし、当時は結構流行ってた記憶もある。

さて図の局面。ここから相手は▲6八角と角交換を避けてきた。こちらがいかにも「角変えてくださいよ」的な構えで待っているから自然と言えば自然な気がする。

図以下は▽8五桂▲8六銀▽9四歩▲9六歩▽7二飛▲5七角▽8二角▲6五歩と進む。

ここで本譜▽6四歩としたが、▲8四角と歩をとられて桂損が確定した。これでシンプルに苦しくなった...無策なの悲しい。

▽7三角とするのは▲7五歩が気になってできなかったが。ただ以下▽同歩▲同銀▽7七歩▲6八金右▽5五歩と動いていけば、充分に戦えそうな展開だった。

先手も自玉まわりに拠点ができている以上、▲8四銀とは出にくいだろう。

そのため▲8六歩から攻めの要になっている桂を取り切る方針が自然だが、▽5六歩▲同金▽5四銀と立った姿が良い。桂損の代償は大きいが、堅さの差で十分戦えると思う。

 

シンプルな手順で決まっていた

【先手:相手 後手:bobsho】

先手有利の中盤戦。ここで本譜▲2四桂はいかにも筋っぽい攻めだが、どうやらこれが悪手でやや形勢が接近した模様。▽4二金寄で意外と継続手が難しかったようだ。

代えて▲2四歩▽同銀▲同角とあっさり攻めるのが良かったようだ。

以下▽同歩に▲2三歩で殆ど決まっているだろうか。▽同金は▲5二角、▽同玉は▲2五歩でいずれも応手に困りそうだ。

 

泥試合を制する

【先手:相手 後手:bobsho】

終盤、お互いに悪手を繰り返して形勢が混沌としている局面。

ここで先手が▲5一飛と指したが、結果的にはこの手が敗着となった。

以下▽4二銀引が絶好で、▲6一飛成▽4七角成で局面を制圧した。

以降すんなり決められない局面が続いたが、146手の熱戦の末なんとか勝ち切った。

 

対三段(四間飛車穴熊

四間穴のミレニアム対策の対策を知りたい

【先手:bobsho 後手:相手】

今日指した別の将棋から、振り穴に対してミレニアムを採用した1局だ。

後手の▽6四金がいかにもミレニアム対策という手で、本譜はシンプルに7筋を攻められて劣勢になった。

これどうやって切り返すのか気になったので調べてみると、どうやら▲9七銀という手が良いようだ。狙いは単純で、▽4二角には▲8六銀と上がり、数で受けようと言うことだ。

なんともシンプルだが、自玉の囲いを崩す手なだけに盲点になりやすい。

しかし、それでも7筋を強行突破にきた場合どうなるか、ここでの対処手順も参考になるので並べておこう。

図以下▽5二飛▲5八飛▽7二飛▲8六銀▽4二角▲3六歩▽7五歩。

一見、数の攻めで困っているように見えるが、▲同歩▽同金▲同角▽同角に、▲7三歩▲同飛▽6五桂が狙いの切り返しだ。

以下は▽7二飛▲7五角▽同飛▲5三桂成と進む。

この局面は、驚くことに1000点近く先手が優勢だ。

7七の桂を手順に逃げたのが大きいのだろう、飛車先が直通ではあるものの、こちらの玉に対して意外と嫌味がない。これは7筋突破の受けとして参考になりそうなので、覚えておこう。

 

対四段(相穴熊

うまく寄せれたように見えるが...

【先手:bobsho 後手:相手】

もう1局は相穴熊の将棋だった。驚くことに今日は右玉を1局も指していない。

この将棋では終盤を振り返っておこう。本譜は▲5三桂成と攻めて1手勝ちになったわけだが、まずその手順を並べておこう。

 

図から▲5三桂成▽5八歩成▲7八金右▽6九銀▲6二成桂▽同金▲7一銀▽同銀▲同龍▽8二銀▲6四角。

龍と角を連動した攻めだ。以下さらに進めて、▽7三桂打▲6二龍▽7八銀成▲7二金。

自陣は見ずにノーガードで1手勝ちを目指していった。

以下▽8八成銀▲同金▽7一金▲7三角成。

べたべたと張り付いていく。以下▽7二金▲同馬▽7一金▲7四桂▽7二金▲同龍▽3七角成▲4六銀▽7一銀▲7三銀。

いかにも穴熊の食いつきって感じで寄せていった。以下▽同銀▲7一龍▽9三角▲7三龍▽同桂▲7二金。これで後手の受けがなくなった。

ミスがないように見える寄せ。しかし後手には粘りの順があった。

 

実は一番最初の局面。

ここで▲5三桂成と攻めたのだが、▽3二飛成と粘る手があったのだ。

いわゆる自陣龍ですね。こういう受けは自分ができないから本当に見えない...

実際の形勢としては▲6二成桂▽4一龍▲6一成桂▽同龍▲1一角成くらいで十分なのだろうが、この順にするよりは▲2一飛成としておいて、▽3二龍を消しておいたほうが良かったのは間違いない。

優勢な時は、相手の粘りを読めるともっと勝てるようになるのかもしれない。

将棋ウォーズ25日目:超高段の地下鉄飛車

毎度のことながら、超高段と言っているのは相手のことです。

今日も六段の超高段と10秒将棋でマッチングしたので、この将棋について残しておこう。

 

無策のまま地下鉄飛車を喰らう

【先手:bobsho 後手:相手】

毎度のように右玉を指しているわりに、地下鉄飛車はあまり喰らってこなかった。

相手の駒組みの工夫は▽6三銀と控えて待っているところだろうか。こちらから▲6六銀〜▲5五銀とぶつけていく目標がない。

 

方針が掴めないまま、▲4八金〜▲5八金と先手ながら手待ち作戦をしているところ、相手はここから地下鉄飛車の構想を見せてきた。

図から▲4八金▽5四歩▲5八金▽4二銀▲2四歩▽同歩▲同飛▽2三金▲2九飛▽2四歩▲6六銀▽4三銀▲7七桂▽3三桂▲5五歩▽同歩▲同銀▽5四歩▲6六銀▽1二香。

途中の▽4二銀〜▽4三銀と組み替えて、桂をはねるスペースを作る手順と、

▽2三金〜▽2四歩と対応する手順が「なるほど」と唸る手順。事前に構想を練っていないと指しにくい手順だ。

ここまで来るともう地下鉄飛車を受けるのが困難で、完全に右玉が作戦負けのようだ。

 

しかし相手の陣形、右玉並みに隙がないなぁ... 

本譜はここから地下鉄飛車の攻めをもろに喰らって完敗した。

 

地下鉄飛車を実現されるより先に動いていくしかなかった

【先手:bobsho 後手:相手】

昔は右玉って手待ち作戦のイメージが強かった。

しかしこの棋譜を見てもわかるように、相手には地下鉄飛車という右玉破りの明確な指針がある以上、右玉側が動かなければいけないのかもしれない。

本譜は▲4八金から手待ちしたが、代わりに▲6六銀と出る手を考えてみよう。

ここで▽8六歩▲同歩▽同飛なら、▲5五銀と出て、8六の飛車を射程に入れながら▲4五歩や▲4四銀を狙っていけば、互角の戦いに持ち込めそうだ。

そのため、後手が手堅く指すのであれば▲5五銀を防ぐ▽5四歩が自然だ。

以下は▲7五歩▽同歩▲同銀▽7四歩▲6六銀▽8六歩▲同歩▽同飛▲8七歩▽8一飛▲7七桂のような進行が予想されそうだ。

以降のこちらの方針は、5筋の歩を交換した後に▲5六角と打つような狙いだろうか。

▽7五歩のシンプルな突き出しも気になる所だが、▲同銀▽7六歩▲7四歩の攻め合いは、▽7七歩成▲7三歩成▽7八と▲6三と と進み、▽同金なら▲7二角、▽4二金右なら▲6四銀〜▲5三とを狙っていけば先手も戦えそうだ。

 

後手は▽4二銀〜▽4三銀〜▽3三桂という組み替えをやりにくい状況になっているので、形勢はさておき地下鉄防ぎという意味ではうまくいってそうだ。

 

ということで、次回はこんな感じで地下鉄対策ができれば良いなと思う。

2日連続で六段の超強豪とマッチングして、超強豪の採用戦法は最先端のものが多いように思った。だから俺みたいに事前研究を殆どやらない人間は、こうやって実践でボロボロにされることで、自身の課題局面を入手できるのだと思った。

網羅的に勉強する時間もないので、今の俺にはこのやり方が合っている。

将棋ウォーズ24日目:超強豪と連続マッチング

今日はある意味すごいマッチング運で、六段と2連続でマッチングした。

六段ってもはやプロ棋士にもワンチャン勝つようなレベルの超強豪...  完膚なきまでにやられたわけだが、強豪との戦いから自分なりに学んだことを残しておこうと思う。

 

善悪は抜きにして、不安な局面を回避するのも立派な戦術

【先手:bobsho 後手:相手】

中盤戦、互角の駒組みから後手が▽6六角と打ってきた。

自然な▲7七角は、角交換後に1歩所持しているので▽7五歩が気になるところだ。

 ただ代わる手も難しく、本譜も▲7七角▽同角成▲同桂▽7五歩と進んだ。

▲同歩は▽7六歩▲7四歩▽7七歩成以下、桂損して後手優勢。本譜もそのような手順に進んでしまった。

桂の取り合いに行きたいのだが、最後▽7八との時に飛車取りになるのが痛い。

 

ここでの最善手は非常に「なるほど」な手なのでぜひ覚えておきたい。

▲2九飛と、あらかじめ逃げておく手だ。

 以下▽7六歩に▲7四歩▽7七歩成▲7三歩成と進む。

この時▽7八とが飛車取りにならないのが、あらかじめ▲2九飛と逃げておいた効果である。▽7八とは▲6二とで先手のほうが玉が堅く、と金も近いので優勢だ。

そのため▽7三銀と手を戻すのだが、こちらも▲7七金と手を戻しておけば均衡は保てている。こういう対処をミスしないのが高段者なのだろう。

 

また本来であれば、高段者相手にこのような難しい応手(俺からすれば)をしないと均衡を保てない局面を迎えないのが望ましい。

例えばこの局面。

本譜 ▽6六角以下の手順があるのはさすがの俺でも読める。

だがいざ指されたらどう対処するかわからない...じゃあ事前に▲6七歩と防いでおけば良い。

打ちたくないのはわかるけど、対応が読めてないならその変化を消しておくというのも、10秒将棋の早指し ならではの戦略だと思う。

 

中飛車の右玉は、左金で桂に紐をつけるべし 

【先手:相手 後手:bobsho】

もうお一方の六段との将棋、こちらは対中飛車の右玉だ。

本譜ここで▽5二金と上がったのだが、後のことを考えると▽4二金か▽3二金と上がっておくべきだった。

以下▲7七桂▽2四歩▲1五歩と仕掛けられて困った。

▽2四歩に対しての▲1五歩は、角香交換になるが端が破れるので部分的には右玉側が歓迎な筋のはずである。

しかし今回はわけが違い、角交換後に▲2二角と桂香両取りに打たれる筋がある。

飛車を8一のまま▽2四歩を突くのであれば、▲2二角をケアするために▽4二金または▽3二金と上がる、または先に▽2一飛と回ってからつくべきだった。

完全に知識不足を露呈したが、身を持って学ぶことがでいた。

 

実は優勢だったが、勢いに圧倒されて受け身になってしまう

【先手:相手 後手:bobsho】

駒損したがやはり端を破れたのが大きく、この局面はやや後手よし(+200程度)の形勢だったようだ。

本譜ここで▽5五香と打ったが、実質これが敗着と言って良い。

▽5五香は▲5六歩と受けてくれれば▽6四歩と受ける狙いだが、当然無視して▲6四歩と攻められて、一気に先手に形勢が傾いた。

 

ここでは▽1八歩成と攻めあって、後手が十分だった。

以下▲5四銀は▽同金▲同飛▽5三香と受けておけば大丈夫だ。

▽1八歩成のところ、先手側の攻めとしては▲6四歩と▲5四銀という二つの狙いがあり、両方受けるのは難しい。じゃあ攻め合うしかない!という思考で▽1八歩成を選べるようになれれば、理想的な気がする。

しかし高段相手がすごい勢いで指してくると、読まなくても相手の攻めが決まっているかのような錯覚に陥ってしまう...

 

勢いに圧倒されず、しっかりと読んで指したいものだ。

将棋ウォーズ23日目:嫌なことがあった日は休憩しよう

今日はいろいろと嫌な一日だった。まぁ自分の落ち度が原因なんだが...

 

プライベートであった嫌なことについては特にブログで触れるつもりはないのだけれど、嫌なことがあった日の将棋ってどうなんですかね。

人によってはプライベートの怒りを将棋にぶつけたりできる人も居るのかもだけど、自分は怒りをぶつければぶつけるほど弱くなる...

 

朝の将棋はとにかく、夜に指した2局がやばかったなぁ...

勝ち負け以上に、何も考えずに見えた手だけを指している感じがやばかった。

やはり、将棋はちゃんと集中してやらないとダメだなと思った。

 

そうはいってもずっと続いている将棋の記録、ここで途絶えさせるのはもっと嫌なので、せめて1局面くらいは残しておこう。

 

 【先手:相手 後手:bobsho】

先手が▲7一飛と打ったこの局面、ここはたぶん▽3三銀以外に指す手はなかったと思う。▲4一飛成からの詰めろだと気づいてないのはやばい...

本譜は▽5六馬と根本の桂を狙っていったが、▲4一飛成とノータイムで指されて投了した。

 

本来であればここでの応手含め、もっと前の手順も振り返りべきなんだろうが、とにかく今日はメンタルブレイクしそうなので、この頓死の図を貼って終わりにしたいと思います。