babshoの将棋ブログ

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中盤・終盤力を磨く次の一手問題集(2)

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前回に引き続き、自分の将棋を題材にした次の一手の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

 

  

問題11:終盤の問題(6)

【先手:babsho 後手:相手】

▲2五角に▽4一玉と逃げた局面。先手の次の一手は?(3手の読み)

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【正解は▲7三歩成▽同金▲4四歩】

【解説】

単に▲4四歩と取り込むのは、▽3六馬で先手玉に必死がかかる。

そこで▲7三歩成▽同金と金を移動させてから▲4四歩が好手順で、同じように▽3六馬なら金を移動させた効果で▲6一飛と打てる。

▽5一銀と受けるしかなく、銀を使うことで先手玉の詰めろが消える。

★攻防に効いている駒(この場合は馬)に働きかける手は候補手に入れるべし。

問題12:中盤の問題(6)

【先手:相手 後手:babsho】

▽3七銀に▲4七飛と逃げた局面。駒損が大きく後手劣勢だが、どう指すか?(3手の読み)

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【正解は▽5五銀▲3七香▽5六銀】

【解説】

▽5五銀と出るのが正解。▲3七香に▽5六銀と取った手が飛車取りになり、▲3六香には▽4七銀成と進んで後手優勢に。

正解手に替えて▽5五歩だと、▽5六歩と取り込んだ手が飛車取りならないため、▲3六香で大きく駒損してしまう。

★歩は取って働きを終えることが殆どだが、歩以外の駒はその後も働くことが多い。

 問題13:中盤の問題(7)

【先手:相手 後手:babsho】

先手が4四角と切った局面。▽同歩と▽同飛、どちらの応手が正しいか?(その後の手順も含めて)

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【正解は▽同飛】

【解説】

▽同飛と応じるのが正解。以下▲3五銀には▽3七歩▲同飛▽3六歩▲同飛▽4七飛成という切り返し手順で後手優勢。

飛車が逃げれば▽3五角と後手が大きな駒得になるため、はっきり後手優勢。

問題図で▽同歩は▲4三銀と、歩の裏に打ち込まれる手が厳しい。

★歩を取られる変化は、その筋に歩を使えることを覚えておこう。

問題14:終盤の問題(7)

【先手:babsho 後手:相手】

▽5五歩としたところ。後手玉をどう寄せるか?

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【正解は▲8二銀】

【解説】

▲8二銀と捨てる手が決め手。▽同玉は▲8四香以下の即詰み。

▲8二銀に▽8四玉は▲7一銀と飛車を取っておき1手1手の展開である。

★最終盤は王手をかける手から読む。玉を下段に落とせるなら尚有力な可能性が高い。

問題15:中盤の問題(8)

【先手:babsho 後手:相手】

後手が▽5六歩と突いた局面。優勢を決定付ける一手は?

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【正解は▲5五銀打】

▲5五銀打が優勢を決定付ける1手となる。

▽同角および▽同飛は、いずれも最終的に▲6三角成が決め手となる。

後手が粘るなら▽5三飛だが、▲5六歩と戻し、次の▲4五桂や▲6四歩を狙いにしてはっきり優勢。

★相手の飛車角の活用を一気に封じられる手ほど価値の高いものはない。

問題16:終盤の問題(8)

【先手:babsho 後手:相手】

▽4四歩と攻めを催促してきた局面。後手玉を寄せるには?(3手の読み)

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【正解は▲5一と▽同銀▲6三桂成】

【解説】

一度▲5一とと捨ててから▲6三桂成が正解手順。

以下▽同歩は▲5三金▽4一玉▲5一龍で即詰み、▽同玉は▲5一龍で先手勝勢。

正解手に変えて単に▲6三桂成は▽同玉で後手玉が寄らなくなる。

★一つの駒に負担を集める手(この場合は相手玉)は良い手であることが多い。

問題17:中盤の問題(9)

【先手:babsho 後手:相手】

後手が▽7五歩と桂頭を攻めてきた局面。先手はピンチをどう回避するか?

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【正解は▲2九飛】

【解説】

▲2九飛が正解。以下▽7六歩には▲7四歩と打ち、▽7七歩成に▲7三歩成。

この時、飛車を2九に逃げている効果で、▽7八とが飛車取りにならない。

▽7八とは▲4二とでと金の位置が後手に近く優勢。そのため▽7三同銀と手を戻すことになるが、こちらも▲7七金と手を戻しておいて良い勝負。

★飛車は狙われやすい駒なので、玉と同じ発想で早逃げをすると良いことがある。

問題18:中盤の問題(10)

【先手:babsho 後手:相手】

▽2二飛とした局面。後手は▽4二角から▽7五歩を狙っているが、どう対応するか?

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【正解は▲9七銀】

【解説】

後手は▽4二角〜▽7五歩の桂頭攻めを狙っているため、これをケアする必要がある。

▲9七銀とあがり、▽4二角には▲8六銀と数で受けておけば、それ以上の攻めがない。

★歪な手はかたちで覚えてしまえば良い。指しているうちに違和感が無くなる。

問題19:終盤の問題(9)

【先手:相手 後手:babsho】 

▲4八同金と、と金を取った局面。後手の次の一手は?

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【正解は▽6九銀】

【解説】

腹銀の▽6九銀が正解。▲同玉は▽5九飛の一手詰なので取れない。

正解手に変えて▽5九角成と攻める手もあるが、9五の角は受けにも効いているため、いきなり▽6九銀と打つ方が勝る。

★腹銀は寄せの基本。終盤で銀を持ったら無条件で候補手に入れて良い。

問題20:中盤の問題(11)

【先手:babsho 後手:相手】

▽7四角と銀取りに出てきたところ。どのように対処するか?

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【正解は▲6五桂打】

【解説】

▲6五桂打の犠打が正解。▽同歩は▲7四歩と角を追いかけて、角が逃げれば▲4一角成と飛車を取っておけば良い。

▽4四飛と飛車を逃げても、▲3五金で飛車が取れる。

★犠打は効きを遮断する手として有力。角の効きをどうしても止めたい時に使おう。

 

次の問題集はこちら

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