babshoの将棋ブログ

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中盤・終盤力を磨く次の一手問題集(5)

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前回に引き続き、自分の将棋を題材にした次の一手の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

問題41:中盤の問題(22)

【先手:相手 後手:babsho】

▲7五角と出たところ。後手はどう指すか?(3手の読み)

 

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【正解は▽同飛▲同歩▽4五桂】

【解説】

後手玉がしっかりしているので、ここで一気に戦いに持ち込みたいところ。勢いよく飛車を切って▽4五桂が正解。

▲同桂に▽2七角が厳しい。▲同玉は▽4八角成なので▲3九玉と逃げるが、▽4六歩▲同銀▽4七歩で攻めが決まる。

★攻め駒が少ない時は局地的な攻めで戦力を集中させよう。戦場から離れた駒(この場合は飛車)を切って、目標の場所に投資しよう。

問題42:中盤の問題(23)

【先手:babsho 後手:相手】

後手が早繰り銀から銀交換をした局面。先手の次の手は?

 

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【正解は▲6一銀】

【解説】

ここで▲8七歩▽8二飛とシンプルに進めても1局だが、後手から▽1五歩▲同歩▽1七歩という端攻めの明確な狙いがあるため、主導権を握られやすい。

▲6一銀と打つのが面白い手で、以下▽5一金や▽6二金は▲9五角で決まる。

▲6一銀には▽4三金の応手が最善で、以下▲7七桂と跳ねておく。▽7六歩には▲9五角▽8二飛▲6五桂▽8五飛▲6二角成▽6五飛▲5二銀で、桂損ながら後手玉に攻めかかれる展開になる。

★下段飛車の構えをしている時は、▲8七歩以外の反撃がないか考える癖をつけよう。 

問題43:中盤の問題(24)

【先手:相手 後手:babsho】

▽7六歩▲同金と先手の金が釣り上がったところ。後手は攻めを継続させたいが、どう手を作るか?(3手の読み)

 

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【正解は▽7五歩▲同金▽8六歩】

【解説】

▽7五歩で金を更に釣り上げてから▽8六歩が正解。

以下▲同歩▽同飛▲8七歩に▽6六飛で、飛車の成り込みを狙っていくのが厳しい。

★飛車は縦横の2方向に使おう。

問題44:中盤の問題(25)

【先手:相手 後手:babsho】

先手が桂損ながら銀をぶつけてきた局面。後手の正しい応手は?

 

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【正解は▽6三歩】

【解説】

▽6三歩と下から受けるのが正解。以下▲6四銀▽同歩▲同飛には▽5五角の反撃が厳しく、▲6九飛▽3六桂▲1八玉▽4八銀で後手勝勢。

正解手▽6三歩に▲7四銀と出て次の▲6三銀成〜▲7二角を狙う手に対しては、▽5一飛とその狙いを受けておけば、後手の桂得が残ってはっきり優勢。

★相手の飛車を狙いに反撃する変化は有力であることが多い。

問題45:終盤の問題(20)

【先手:相手 後手:babsho】

▽5六銀に▲6六歩と角筋を受けた局面。後手の攻めの継続手は?

 

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【正解は▽4五桂】

【解説】

▽4五桂と5七の地点を狙うのが正解。以下▲5六歩と銀を取る手には、▽5七金▲5九玉▽2九銀不成が、次の▽6七桂を見せながら遊び駒の銀を活用する決め手。

★玉だけで守っている地点を局所的に攻める手は猛烈に厳しい。

問題46:終盤の問題(21)

【先手:相手 後手:babsho】

▽3二角に▲7一龍と逃げた局面。手番を握った後手はどう攻めていくか?正解手以降の展開も読んでみてほしい。

 

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【正解は▽6八銀成】

【解説】

▽6八銀成とシンプルに飛車を取るのが正解。

以下▲同金引は▽5九飛と打ち、▽2九飛成〜▽7六桂の攻めを狙うのが早い。

また正解手▽6八銀成に▲同金寄は、▽5四馬と引いて薄くなった8七の地点を狙うのが厳しい攻めだ。

★終盤は守りの金を剥がす手だけでなく、守りの金をズラす手も敵陣の守備力を下げられるので価値が高い。

問題47:中盤の問題(26)

【先手:babsho 後手:相手】

▽3二玉と飛車成りを受けてきた局面。先手が攻めを継続するには?

 

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【正解は▲2二金】

【解説】

駒の効率は悪いが、▲2二金と打つのが正解。

以下▽4一玉に▲2一金と桂馬を取っておき、飛車を成れるようにしておけば確実に攻めを継続できる。

★価値の低い手(2ニ金)を指す代償に、価値の高い手(2三飛成)を指せるのであれば十分に有力。

問題48:中盤の問題(27)

【先手:babsho 後手:相手】

▽5四同銀と歩をとった局面。先手はどう指す?

 

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【正解は▲7五歩】

【解説】

▲7五歩が攻めの継続手で、以下▽同歩は▲7四歩▽同銀▲7二角の筋を狙う。

また▽4三銀と引く手には、▲4五歩▽同歩▲7四歩▽同銀▲7二角で馬を作る狙い。

★相手の飛車の小びんに角や銀を打つ手は常に狙いにいれよう。そのためには飛車の斜めを守っている駒に働きかけるのが重要だ。

問題48:中盤の問題(27)

【先手:babsho 後手:相手】

▽6五同歩と後手が銀を取った局面。先手の次の一手は?

 

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【正解は▲4八玉】

【解説】

問題図の局面、後手からは次に2つの狙いがある。

一つは▽7五角と打つ手。これは直前の6五歩と連動しているので、気付きやすい。

もう一つの狙いが気付きにくく、▽2八銀と打つ手である。▲同飛は▽3九角の王手飛車取りの狙いで、飛車が逃げれば▽3七銀成と桂を取る狙いである。

これらを両方受けるためには、正解手の▲4八玉しかないのだ。

★2つの狙いに共通的な対象がある場合、原則その駒を移動させるしか受けはない。

問題49:中盤の問題(28)

【先手:相手 後手:babsho】

右玉の中盤戦。先手は▲4七金と桂頭をカバーしてきた。後手の次の一手は?

 

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【正解は▽5五銀】

【解説】

▲4七金型に対しては▽3五歩とは行かずに、▽5五銀とぶつけてしまうのが良い。

以下▲6七銀は▽6五歩で攻めが続くので、▲同銀▽同歩となるのが自然。

銀交換をした後、後手は▽7二玉を入れた後に▽4九角と打つのが狙い筋となる。

★角替わりで角銀を持って飛車を狙いに手を作るのは常套手段だ。

問題50:中盤の問題(29)

【先手:相手 後手:babsho】

前問49から数手進んだ局面。後手はどう指すか?

 

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【正解は▽4九角】

【解説】

前問でも解説で示した▽4九角が狙いの一手だ。▲4八金や▲5八銀には▽3九銀や▽2七銀で飛車に働きかければ、角が捕まることはない。後手からは次に▽6七銀〜▽5八角成という手順が狙いとなる。

この筋を指す前に▽7二玉と寄っておくのが重要で、もし▽6二玉のまま仕掛けてしまうと、▲4八金▽3九銀▲1七角と、王手をかけながら飛車に紐をつけられてしまう。

★角替わりで角銀を持って飛車を狙いに手を作るのは常套手段だ。

 

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