babshoの将棋ブログ

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中盤・終盤力を磨く次の一手問題集(6)

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前回に引き続き、自分の将棋を題材にした次の一手の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

 

問題51:終盤の問題(22)

【先手:相手 後手:babsho】

▲6四角成として、角取りに攻めを催促してきた局面。後手はどう指す?

 

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【正解は▽5六銀】

【解説】

▽5六銀と角に紐をつけながら▽4七銀成を狙うのが正解。後手は▲6五馬と指すしかないが、▽同銀と取っておく。

一見すると攻めが遠のいたように見えるが、次の▽5六桂が厳しい狙いとして残っているため、後手の優勢が続く。

★相手の価値の高い馬との交換なので、釣り合いは取れている。自分の駒の効率だけでなく、相手の駒の価値も考えよう。

問題52:中盤の問題(30)

【先手:babsho 後手:相手】

▽7六歩と角取りに歩を伸ばした局面。先手はどう対応する?

 

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【正解は▲6八角

【解説】

冷静に▲6八角と引くのが正解。以下▽5五角は▲6六歩、▽5六歩は▲同銀▽同銀▲同金と対応すれば、▲3三歩成で桂得する手が残っており先手が優勢だ。

問題図の局面では▽7七歩成▲同桂が銀取りになることに注目して、▲3三歩成と攻め合いに行く変化も考えられるが、それには▽5六歩から攻め合いにこられて後手優勢。

★「実質」桂得なので、駒損しない変化を選べば自然に戦力差を作り出せる。

問題53:中盤の問題(31)

【先手:相手 後手:babsho】

 ▽3七歩成に▲2九歩成と引いた局面。後手はどう指す?

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【正解は▽3三桂】

駒の損得はないが、と金ができているため問題図の局面は後手が優勢。と金の厚みを生かして先手の攻めをおさえる方針で指していきたいところだ。

正解は▽3三桂と跳ねて、先手の攻めの要の1つである銀を狙う手。▲7五桂と攻めてくる手に対しては、▽4五桂▲6三桂成▽同金と、局面をスッキリさせるとわかりやすい。

なお実戦ではその▲7五桂を消して▽7四歩と受けたが、▲6五歩が非常に厳しく先手が息を吹き返す展開になってしまった。

★受けにまわる時はケアする場所を明確にすることが大切である。この局面でこちらが最も攻められたくないのは角頭。そこを狙っている銀を追い返すのは自然な発想だ。

問題54:中盤の問題(32)

【先手:babsho 後手:相手】

▲8五桂に▽8四銀左とかわした局面。ここで先手はどう指す?

 

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【正解は▲4五桂】

【解説】

桂馬の入手をはかる▲4五桂が正解。先手は桂交換すると▲7四桂の狙いがある。

▲4五桂以下は▽同桂▲同歩▽7三歩▲9三歩▽同桂▲同桂成▽同香▲8五桂▽9四香▲7三桂成▽同金▲8五歩▽9五銀▲7七角が進行の一例だ。

先手桂損ながら、次に▲8七桂や▲5六歩を狙って十分戦える形勢だ。

★攻めに参加している駒が少ないときは、攻め駒の入手をはかる手を候補にしよう。

問題55:中盤の問題(33)

【先手:相手 後手:babsho】

先手が右玉が囲いに入る前に▲4五歩▽同歩▲同銀と動いてきた局面。後手はどう切り返す?

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【正解は▽6五桂】

【解説】

▽6五桂と反撃するのが正解。以下▲9五角と王手するのは▽5三玉▲5六銀▽9四歩▲6八角▽4五桂と反撃して後手が互角以上に戦える。

正解手▽6五桂に▲6六角は▽5七桂成と成り捨てる。

以下▲同飛▽4五桂と切り返して後手優勢。

★右玉の玉側の桂は戦いがはじまったら▽6五桂と跳ねて活躍できることが多い。

問題56:中盤の問題(34)

【先手:相手 後手:babsho】

後手からの▽3六歩〜▽3五歩に備えて、▲6八角と引いてきた(▽3五歩に▲4五歩と突き返す狙いだ)。後手はどう指すか?

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【正解は▽3六歩】

【解説】

それでも▽3六歩が正解。以下▲同金▽3五歩▲4五歩にあっさり▽3六歩と取り込んでしまうのが良い。以下▲2四角と角は取られるが、▽3七歩成▲同銀▽4五桂と進めば、駒得をしながら後手の重たかった攻め駒が全て捌ける。

★局所的な戦いになった場合、角の価値は大幅に低くなる。ましてこのような2枚替えとなる変化は遠慮せず挑んでいこう。

問題57:中盤の問題(35)

【先手:相手 後手:babsho】

先手の飛車先交換に反応して、▽3五歩▲同歩としたところ。ここで後手の継続手は?(以降の展開も含めて)

 

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【正解は▽同銀】

【解説】

シンプルに▽同銀が正解。以下▲2九飛は▽3六歩が厳しいので▲3四飛と銀に当てる。

▲3四飛には▽4四銀とじっと引くのが冷静で、そこで▲2四飛と戻る手には▽3六歩▲同銀▽1四角と打つのが狙い筋だ。

▲2五歩と銀取りを受けたいのだが、飛車の退路が無くなり▽2三金で捕まる。

また▲2四飛と戻るところを▲4五歩と指す手も見えるが、それには▽2三金▲3六飛▽3五歩▲2六飛▽2五歩▲同桂▽4五桂と巧みに対応する。

上図は▽3七桂成や▽2四歩の狙いが残り、後手が優勢だ。

★土井矢倉の陣形には▽1四角が頻出手筋なので覚えておこう。

問題58:中盤の問題(36)

【先手:相手 後手:babsho】

▲3五歩と突いてきた局面。後手はどう応じる?(3手の読み)

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【正解は▽1四歩▲同香▽1三歩】

【解説】

手持ちの1歩を生かして、香車を取りに行くのが正解。

正解図以下▲同香成は▽同銀で後手が香得になる。

★釣り上げた香を2歩持って取りに行く手順を覚えておこう。

問題59:中盤の問題(37)

【先手:相手 後手:babsho】

ミレニアムの偏った陣形を咎めるべく、先手が▲6四歩▽同歩▲6三角と打ち込んできた。後手はどう対処するか?(正解手とその後の読みも含めて)

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【正解は▽3五角】

【解説】

▽3五角と打つのが正解。以下▲5四角成に▽8六歩▲同歩▽8七歩が狙い。

次に▽8八歩成▲同金▽6八角成と進めば、後手も手を作れるようになるのでミレニアムの堅さが生きる展開となる。

先手が▲5八金などと受ければ、▽5三金▲3六馬と馬を追い払った後に▽8六飛と走っておいて十分である。

★7八金型に対して▽3五角や▽2四角と打ち、▽8七歩と垂らす手筋を覚えておこう。

問題60:終盤の問題(23)

【先手:babsho 後手:相手】

▽2八歩と打った局面。先手はどう指すか?

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【正解は▲7二角成】

【解説】

▲7二角成と馬を切るのが正解。以下▽同金に▲7六桂▽6三金左▲5二銀で攻めが継続できる。

▲7二角成と切らずに▲7六桂や▲5六桂でも先手が十分だが、▽4五銀と角を切る手を防がれるとやや攻めが細くなるので、切ってしまったほうがわかりやすい。

★4四の銀を守備に機能させない目的で、角を切ってしまうのが良い。

 

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