将棋ウォーズ4日目:ウォーズ初の好手を指す
連日負けた将棋ばかりを取り上げていたので、今日は勝った将棋について残しておこう。たまには勝ち将棋を書いておかないと俺のメンタルもおかしくなってしまいそうだ。
これまで勝ち将棋より負け将棋のインパクトがありすぎて書けなかったのもあるが...
まぁとにかく、今日は勝った将棋について書くぞ!
今日の棋譜:対雁木 早繰り銀
今日の棋譜はこちら。三段との対戦(10秒将棋)
序盤:ガンギvsソデビ
【先手:相手 後手:bobsho】
雁木って俺がやってたころ殆ど流行ってなかったんだけど、いま指す人多いよね。
当時から雁木対策はよくわからない。本局は雁木対策の1つらしい袖飛車にしてみたが、相手さんは銀交換させる変化を選んできた。
中盤:優勢を決定付ける飛車切り
【先手:相手 後手:bobsho】
銀交換後に相手は▲8二銀と打ってきた。
打ちにくそうに見えた銀だが、駒得が確定する。こちらは銀が働く前に手を作りたいところだ。
ここから▽8二飛▲9一銀成▽8六歩▲同角▽6四歩と進んだ。
▽6四歩は味が良い。
味が良い...抽象的な感覚で終わらせないよう掘り下げると、▽6四歩は先手の角の効きを止めながら、▽6五歩の攻めも狙っている一石二鳥の手だからそう感じるのだろう。
そしてこの後▲8一成銀▽同飛▲7三桂と進む。ここが本局のハイライトだ。
ここで▽8六飛!と角を切り飛ばしたのが優位を築く一手となった。
これは将棋ウォーズを始めてから、初めて好手と言えそうな手かもしれない。
以下▲同歩▽5二金右と進んだ局面を見てみよう。
相手の打った▲7三桂が空振りに終わり、後手玉は自然に堅くなったことがわかる。
このように相手の打った駒の働きを無くすような指し回しができれば、優勢になりやすいのだろう。
まぐれではなく、継続していきたいものだ。
終盤:狭い飛車は狙いの的
【先手:相手 後手:bobsho】
相手が▲8一飛と打ってきたが、飛車の打った位置が危険だった。
すかさず▽5四角と打ち、▲8二飛成に▽2七銀で、先手の飛車を取ることができた。
自分もよくやられるが、▲2八飛▲4八銀の構えって飛車が狭いからよく仕留められるんだよね...
以降は取った飛車を生かして優勢を拡大し、勝利した。
三段以上に勝ったのはたぶん初めて。この調子で頑張っていこう!
今日の学び:相手の狙いを消す手を考えよう
勝ち将棋に浸るだけでなく、相手の立場に立ってどうすれば良かったかも考えてみよう。切り取るのは勝負を決めた飛車切りの一手前だ。
ここで▲7三桂と打ったが、飛車を切られてしまった。
飛車に切られなくないのであれば、切られる対象の角を逃がしてやればよかったかもしれない。(▲6四角とか)
こうすれば次に▲7三桂と打っても切られない。
いきなり打ってダメなら次にそれを狙うのが良い。
でも10秒しかないし、俺が先手でも確実に▲7三桂と打ってしまっていただろう。
10秒という短い時間で踏みとどまれるのが、きっと高段者なのかなと思った。