将棋ウォーズ５日目：嬉野流との対戦
さぁ今日も書いていこう。
今日は最近よく耳にする嬉野流と対戦したので、その将棋を取り上げる。
今日の棋譜：対嬉野流
今日の棋譜はこちら。三段との対戦（１０秒将棋）
序盤：嬉野流の序盤に翻弄される
嬉野流って俺がやってたころにはほとんど見なかった作戦で、どうすれば良いか全くわからなかった。
【先手：相手 後手：bobsho】
嬉野流は２枚の銀でどんどん攻められるので、攻め好きの人にはもってこいの戦法なのだろうか。
対するこちらの布陣はというと、いつものごとくよくわからないから右玉に囲う。
▽８五飛と中段に飛車を浮いて▲３五銀を受けた手に対し、▲５五歩と飛車筋を遮って銀のぶつけを狙ってきた。勢いよく銀を進めていくのが特徴の戦型のようだ。
中盤：リードを築けそうだったが...
序盤図から以下のように進み、リードを奪えそうなチャンスがきた。
１歩得しながら先手に▲３七歩と打たせ、模様は後手が良さそうだ。
しかしここで▽３五銀と銀を取ってしまったのが微妙で、▽同銀▲同角と進んで、先手の角が好位置に進出してしまった。
ここでは▽４三銀と引くのが正解だったようだ。
う〜ん、渋い手だ。これで先手の銀が捌けなければはっきりよくなりそうではある。
しかし単純な▲２四歩にはどう対応するのだろうか。これには▽同歩▲同銀▽３六歩が自然な進行だが...
意外と５五の角が効いており、スムーズに銀を捌くことができないだろうか。
また▲５六歩のように角を追いかける手には、▽８六歩とあわせる手が効きそうだ。う〜んこれまた味のある歩合わせだ。
角を取るのは▽８七歩成で後手が良いだろうし、▲同歩は▽同飛▲８七歩▽５六飛で、歩れの先手は飛車を追いかけられない。▲５七銀には▽３七歩成がある。
とまぁ、▽４三銀と引いてこのように対応できれば良かったのだが、本譜は先手にも主張のある展開になっていった。
終盤：珍しく２択で正解！
終盤戦、大きな選択を迫られる。
【先手：相手 後手：bobsho】
▲３三角成と金とったところだ。さぁ馬を取るか飛車をとるか...
駒得を優先するなら▽同銀と馬をとりそうだ。しかし▲４三飛成と進んだ局面はどうだろうか。
駒損はしていないが、３三の銀が非常に負担である。▽１九角成としたいが、そうすると銀が取られてしまう。盤上の銀がお荷物になっている。
一方、飛車を取る手はこう進む。
▲４四馬が王手になるので、後手が駒損してしまう流れだ。
でも盤上を見るとどうだろう。お荷物だった銀も捌けたと考えれば、後手には遊び駒が殆どないことがわかる。
そして何より大きいのが手番がまわること。本譜もここで▽３六桂と打っていき、優勢になった。
駒得大好きな俺が、珍しく駒効率や手番を重視する手で正解を指せるとは...
この後は多少グダッたが、なんとか勝ち切った。
今日の学び：終盤は駒の損得より何とか
【先手：相手 後手：bobsho】
終盤でも取り上げたこの局面。
駒の損得だけを評価軸にしないように判断していこう！
