babshoの将棋ブログ

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パパ将が棋力向上を応援するブログ

中盤・終盤力を磨く次の一手問題集(8)

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前回に引き続き、自分の将棋を題材にした次の一手の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

 

問題71:終盤の問題(27)

【先手:相手 後手:babsho】

▽5五桂に▲7八玉と引いた局面。難解な終盤戦で後手の次の一手は?

 

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【正解は▽6七歩】

【解説】

冷静に▽6七歩が正解。

問題図の局面で後手玉は詰めろになっていないため、逆に詰めろをかければ勝利が近づく。詰めろをかける方法に迷ったら、最も守備に効いている駒を狙うのが良い。

 

問題72:終盤の問題(28)

【先手:相手 後手:babsho】

▲4四香と打った局面。後手の次の一手は?

 

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【正解は▽5一玉 または ▽3ニ歩】

【解説】

問題図の局面は次に▲3三馬からの即詰みを狙っている。その筋さえ喰らわないように防いでおけばはっきり優勢だ。

 

問題73:終盤の問題(29)

【先手:相手 後手:babsho】

▲7七角と龍取りに打った局面。▽9八龍や▽8九龍にはいずれも▲8八金と対応して、千日手を狙っている。後手は千日手を打開できるか?

 

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【正解は▽8八歩】

【解説】

角筋を遮断する▽8八歩が正解。▲同角には▽9八龍と対応すれば、後手の龍をそれ以上追うことができない。

また▽8八歩に▲同金だと龍取りになっていない。得た1手を生かして▽8五桂打などで打開できる。打開さえできれば後手が優勢だ。

 

問題74:中盤の問題(45)

【先手:相手 後手:babsho】

▽4九角に▲6八玉と金を守った局面。後手の次の一手は?

 

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【正解は▽3三桂】

【解説】

▽3三桂と跳ねるのが正解。先手が▲3四飛とまわったときに金取りになるのを防ぐことで、次に▽3八角成をできるようにした手だ。

▽3三桂に▲3四歩が気になるが、それには▽5八角成▲同玉▽2五金と、強引に飛車を確保しにいく手順がある。

 

問題75:中盤の問題(46)

【先手:相手 後手:babsho】

▽4六銀に▲2八角と打たせた局面。後手はここでどう指す?

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【正解は▽7ニ玉】

【解説】

問題図では、後手から▽7七角成▲同桂▽3六歩▲同飛▽3五銀打という狙いがあるが、すぐに実行すると▽1七角がピッタリの切り返しだ。

この時、後手の玉の位置が悪いため飛車を取ることができない。

そのため、一度▽7二玉と寄って▲1七角の狙いを避けておく必要があった。

 

問題76:中盤の問題(47)

【先手:babsho 後手:相手】

▽7五歩と突いてきた局面。先手の次の一手は?

 

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【正解は▲6八金右】

【解説】

問題図で先手は2筋は破れているが、後手の角筋を生かした桂頭攻めが厳しい。

その攻めをケアする▲6八金右が正解だ。以下▽7六歩なら▲7四歩▽同金▲7五歩と反撃する狙いだ。

▽同金なら▲6四飛、▽同銀なら▲7四飛でいずれも先手が指せる。

そのため▽7七歩成と攻めこんでくるが、構わず▲7四歩と取り込んでいく。事前に▲6八金右と囲いを強化したため、強い戦いに持ち込むことができる。

 

問題77:中盤の問題(48)

【先手:相手 後手:babsho】

▽3八角成に▲5八金と寄った局面。後手の次の一手は?

 

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【正解は▽5六歩】

【解説】

問題図は3八の馬をいかに活用するかを考える問題だ。馬を押さえ込んでいる金銀に働きかけて、馬の活用を目指していこう。

▽5六歩が正解。以下▲同歩なら▽5七歩と叩く。▲同銀なら▽4七馬、▲5九金なら▽4六歩▲同歩▽5六馬といった要領で馬を活用して後手が十分だ。

また▽5六歩に▲6八銀と受けるのは、▽4九馬▲5九金▽7六馬と、馬を活用してこちらも後手が指せる。

 

問題78:中盤の問題(49)

【先手:相手 後手:babsho】

▲7三角と打った局面。後手はどう指すか?(3手の読み)

 

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【正解は▽9八歩▲同香▽9七歩】

【解説】

端歩を突き捨てている効果で、端に歩を叩いていくのが正解。

以下▲同香は▽9八角で決まるため▲同桂だが、強く▽9五飛とする。

▲同角成は▽同香で、飛車角交換ながら堅さに勝る後手が十分指せる。

そのため先手は▽9五飛を取れず、後手は手順よく香を守ることができた。

 

問題79:終盤の問題(30)

【先手:相手 後手:babsho】

▲7九金と引いて詰めろを回避した局面。最終盤だが後手はどう指すか?

 

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【正解は▽2三玉】

【解説】

詰めろの連続で行くのが自然な流れだが、後手玉は飛車と金を渡せず、次に▲5ニ龍と質駒の金を取られる手も残っている。

綺麗に攻め切れれば理想的だが、駒を渡せない攻めは制約が多いため、自玉を安泰にしてから余裕を持って攻めるという発想があると楽になる。

 

問題80:終盤の問題(31)

【先手:相手 後手:babsho】

▽1七歩成に▲8八飛と逃げた局面。後手はどう攻めていくか?

 

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【正解は▽8七歩】

【解説】

▽8七歩が正解。

先手で最も守備に働いている飛車を狙うのが、遅いようで早い攻めだ。

以下▲6八飛は▽9五角、▲7八飛は▽6七銀、▲9八飛は▽8八金といった要領で、飛車を2段目からズラして▽2七とを狙うのが急所だ。

守備に効く飛車は玉から離れているため狙うのに躊躇しがちだが、囲いの1つだと考えれば躊躇なく攻められるはずだ。

 

次の問題集はこちら

読む力を養う詰将棋問題集(5)

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前回に引き続き、詰将棋の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

※正解は1通りではなかったり、また駒余りの場合もある「詰む将棋」であることをご了承いただきたい。

問題41(詰めチャレ難易度:1975)

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正解は▲3ニ金▽同玉▲2三歩成▽4一玉▲6三角▽5二香▲3ニ金 まで

 

▲3ニ金▽同玉▲2三歩成▽4一玉に▲6三角に気付けるかどうかが全ての問題。

飛車が効いているので▽同桂とは取れない。

5ニの合い駒に▲3ニ金までの詰み。

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問題42(詰めチャレ難易度:2274)

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正解は▲4七香▽同玉▲3九桂▽同金▲4八飛

 

4五に引かせないために、初手▲4七香はこの1手。

以下▽同玉に▲3九桂がポイントで、この手に気付けるかどうか。

以下▽同玉に▲4八飛までの詰み。

また▽5八玉にも▲5九飛で詰む。

なお▲3九桂に替えて▲5九桂は▽5八玉で詰まない。

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問題43(詰めチャレ難易度:2291)

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正解は▲5ニ龍▽4ニ香▲2一金▽1ニ玉▲2四桂▽同歩▲2三金▽同玉▲1五桂▽1四玉▲2三銀▽2五玉▲2六馬まで

 

初手▲5ニ龍▽4ニ香▲2一金に▽1二玉のところ、▽同玉と取るのは▲4一龍で詰む。

そのため▽1ニ玉だが、そこで▲2四桂がポイント。

▽同銀は▲2ニ金打で詰むので▽同歩だが、そこで▲2三金と打って銀を残すのが2つ目のポイント。

以下▽同玉に▲1五桂と打ち、▽1四玉は▲2三銀▽2五玉▲2六馬で、また▽1ニ玉は▲2三銀▽2一玉▲4一龍以下の詰み。

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問題44(詰めチャレ難易度:1971)

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正解は▲7三飛成▽同玉▲6四銀▽同歩▲7四銀▽8ニ玉▲6四角▽7一玉▲6三桂▽7ニ玉▲7三銀成▽8一玉▲8ニ成銀 まで

 

初手は▲7三飛成の一手。以下▽同玉に▲6四銀が最大のポイント。

以下▽同歩▲7四銀以下、正解手順のように進めて詰み。

▲6四銀に替えて▲6四角は▽6ニ玉と下がられて詰まない。

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問題45(詰めチャレ難易度:2252)

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正解は▲3ニ歩▽2ニ玉▲2三香▽同龍▲3一歩成▽1一玉▲2三桂 まで

 

▲3ニ歩▽2ニ玉▲2三香に▽1一玉は▲4一飛成以下の詰み。

そのため▽同龍が最善だが、そこで▲3一歩成がポイントだ。

以下▽同玉でも▽1一玉でも▲2三桂と跳ねて詰み。また▽3ニに合い駒をする手は▲2一とで詰み。

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問題46(詰めチャレ難易度:2245)

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正解は▲8四飛▽8三香▲7一銀▽9三玉▲9四飛▽同玉▲9五飛▽8四玉▲7六桂 まで

 

▲8四飛▽8三香▲7一銀と王手をする。以下▽9三玉で王手がかからないように見えるが、そこで▲9四飛が決め手。

以下▽同玉▲9五飛▽8四玉▲7六桂までの詰み。

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問題47(詰めチャレ難易度:2374)

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正解は▲2四桂▽同歩▲2三金▽同玉▲4五馬▽3四歩▲3五桂▽3二玉▲2三金▽4一玉▲6三馬▽5一玉▲5ニ飛成 まで

 

初手▲4四桂▽同歩▲4三金は▽同玉または▽2ニ玉で詰まない。

初手の正解は▲2四桂で、以下▽同歩▲2三金▽同玉に、桂を打たずに先に▲4五馬と引くのが最大のポイント。

▲4五馬に替えて▲3五桂は▽3四玉で詰まない。

▲4五馬以下、▽3四歩▲3五桂▽3ニ玉▲2三金▽4一玉に、▲6三馬と戻って綺麗に詰み。

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問題48(詰めチャレ難易度:2244)

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正解は▲6三飛成▽同玉▲5四馬▽7三玉▲6ニ銀▽8ニ玉▲7三金▽同馬▲同銀成▽同玉▲6四角▽6ニ玉▲5三馬▽7ニ玉▲7一金 まで

 

▲6三飛成▽同玉▲5四馬と馬を引きつけて相手玉を狭めていく。

以下▽7三玉に▲6ニ銀がポイント。

▽同玉は▲6三金以下詰むため▽8ニ玉だが、▲7三金から精算する。▲7三金以下は▽同馬▲同銀成▽同玉▲6四角▽6ニ玉に▲5三馬が決め手。

以下▽7ニ玉に▲7一金までの詰み。

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問題49(詰めチャレ難易度:2273)

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正解は▲4六歩▽同玉▲3七金▽4五玉▲4六歩▽4四玉▲5五角 まで

 

正解の初手は▲4六歩。以下▽同玉に▲3七金と打ち、上部をおさえる。

以下▽4五玉▲4六歩▽4四玉▲5五角までの詰み。

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問題50(詰めチャレ難易度:2071)

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正解は▲8四金▽同角▲8ニ銀 まで

 

初手▲8四金の発見がこの問題の全て。

▽同銀は▲9四銀、▽同角は▲8ニ銀までの詰み。

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次の問題集はこちら

中盤・終盤力を磨く次の一手問題集(7)

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前回に引き続き、自分の将棋を題材にした次の一手の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

 

※問題63の問題図、解説を修正しました。

問題61:中盤の問題(38)

【先手:babsho 後手:相手】

▽9五歩とついてきた局面。1歩を取って▽4六歩の狙いだが、どう切り返す?

 

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【正解は▲同歩】

【解説】

堂々と▲同歩が正解。以下▽同香は▲7五角と出ておく。

以下▽9九香成▲同飛▽4六歩で困ったように見えるが、▲9一銀▽7一玉▲9二飛成と攻め合いに行っておいて十分戦える。

また▽9九香成に替えて単に▽4六歩は▲同金▽同角▲9五香で、▽9九香成に替えて▽9八歩は▲9四歩で、金損ながらこちらの攻めが急所に効いているため優勢だ。

問題62:終盤の問題(24)

【先手:相手 後手:babsho】

▲2二とと引いた局面。後手はどう指す?

 

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【正解は▽4二金】

【解説】

問題図は次に▲2三と▽同玉▲1四金以下即詰みを狙っており、この詰めろを読めるかどうかが最大のポイントだ。

詰めろを回避するために、玉の逃げ道を広げる▽4二金が正解だ。即詰みの筋さえ防いでしまえば先手から攻めの継続が難しく、後手優勢だ。

 

問題63:中盤の問題(39)

【先手:babsho 後手:相手】

と金が作られしまい、形勢が一気に崩れてしまいそうな局面。勝負型を維持するにはどうすれば良いか。

 

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【正解は▲4四角】

【解説】

▲4四角と角を捨てて、強引に1歩を入手するのが正解。飛車の成り込みを唯一阻止できる手だ。

以下▽同銀▲8三歩▽9二飛▲8七金と進んだ局面は、駒の損得はないものの相手の飛車の働きをおさえることに成功し、駒の働きの差で先手不満のない展開だ。

そのため▲4四角には▽7八とが有力だが、やはり▲8三歩▽9ニ飛と飛車効きをおさえることで、苦しいながらも実戦的にはまだ良い勝負だ。

 

問題64:中盤の問題(40)

【先手:babsho 後手:相手】

▽3五歩と打ってきた局面。先手はどう対応する?

 

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【正解は▲同銀】

【解説】

▽3六歩や▽3六金は見えるが、強く▲同銀と取るのが正解だ。いずれも▲7二成銀から攻め合えば良い勝負だ。

正解手の▲同銀に代えて▲4七銀と引くのは、▽8九歩成〜▽3六桂を見せられ、3六の歩を拠点に後手から手厚い攻めが続くことになってしまう。

 

問題65:終盤の問題(25)

【先手:相手 後手:babsho】

▽6六歩に▲6九飛と引いた局面。後手はどう攻める?(3手の読み)

 

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【正解は▽2六銀▲同歩▽2八銀】

【解説】

3手目の▽2八銀が決め手。以下▲同玉は▽3六桂以下の即詰みなので▲4八玉だが、▽3七桂成▲同銀▽同銀成▲同桂▽3六桂で攻めが決まる。

桂で取らせた後、桂頭に駒を打つ攻めは頻出であるため、覚えておきたい。

 

問題66:終盤の問題(26)

【先手:相手 後手:babsho】

▽3六歩▲同金と金を釣り上げたところ。後手はどう攻める?(5手の読み)

 

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【正解は▽4九飛成▲同銀▽2七金▲3九玉▽4七桂成】

【解説】

飛車を切り飛ばして▽2七金以下、先手玉を下段に落とす攻めが決まる。

次に▽3八歩以下の詰めろになっているが、先手は適当な受けが難しい。

正解図は後手玉が堅く、また先手が3八に効きを足しても▽9九とや▽8六飛など攻め駒を増やす手が複数あるため、はっきり後手が優勢だ。

 

問題67:中盤の問題(41)

【先手:相手 後手:babsho】

▽1五歩▲同歩と端の突き捨てを入れた局面。どう攻めていくか。

 

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【正解は▽4五歩】

【解説】

▽4五歩が正解。以下▲同歩は角交換から▽8六歩があるので▲同桂と応じるのが自然で、以下▽同桂▲同銀▽同銀▲同歩に▽4六歩が急所。

▲同金は▽6七銀の飛車角両取りの狙い。▽4六歩を打った効果で▲2四角と角を取る手を防いでいる。

そのため▽4六歩には▲同角が自然な応手だが、以下▽同角▲同金▽3四桂▲4七金▽2六歩▲同歩▽同桂といった要領で、後手が一方的に攻めて優勢だ。

 

問題68:中盤の問題(42)

【先手:相手 後手:babsho】

▲8六歩▽同歩とした局面。ここで後手の次の一手は?

 

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【正解は▽7五歩】

【解説】

強く▽7五歩が正解。▲7四歩で桂損が確定するため困ったように見えるが、▽7六金という露骨な手がある。

以下▲同銀▽同歩▲5九角は▽4九銀くらいで優勢。囲いの堅さに差がある場合は多少の駒損は気にせず強気に攻めて問題ない。

正解手に替えて▽8四飛と桂頭を受けるのは、▲5四歩▽同歩▲同飛から飛車を捌かれてしまい、先手が指せる局面である。

 

問題69:中盤の問題(43)

【先手:相手 後手:babsho】

▽6八歩成▲同金となった局面。飛車取りにあたっているが、飛車を逃げるか攻めるか。

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【正解は▽6七歩】

【解説】

飛車を逃げずに攻める▽6七歩が正解。

▲6四角と飛車を取るのは▽6八歩成▲同玉▽6六歩くらいで攻めが続く。

また正解手▽6七歩に▲同金はそこで▽5七桂成が決め手。

正解手▲6七歩に替えて▽6一飛などと逃げるのは、▲6六歩と飛車の効きを遮りながら桂取りに催促されてしまい、一気に攻めが細くなってしまう。

問題70:中盤の問題(44)

【先手:相手 後手:babsho】

▲2五歩とあわせてきた局面。受けにまわるか攻め合いにいくか、方針の分かれ目である。

 

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【正解は▽5四桂】

【解説】

攻め合いにいく▽5四桂が正解。次に▽6六歩〜▽3九角が狙いだ。

▽同歩と受けにまわると2六の棒銀と2八の飛車が一気に働いてくるため、攻めが遅いこの一瞬で攻め合いに転じるのが正しい大局観である。

 

次の問題集はこちら

読む力を養う詰将棋問題集(4)

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前回に引き続き、詰将棋の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

※正解は1通りではなかったり、また駒余りの場合もある「詰む将棋」であることをご了承いただきたい。

問題31(詰めチャレ難易度:2242)

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正解は▲3三飛▽3五歩▲3七金▽4五玉▲4三飛成▽4四歩▲4六銀▽同桂▲同金 まで

 

初手▲3七飛は▽4五玉▲5七桂▽4四玉▲4五銀▽5五玉でわずかに詰まない。

正解の初手は▲3三飛で、以下▽3五歩▲3七金▽4五玉に▲4三飛成の発見がポイント。

▲4三飛成で3四への退路を断つことに成功する。

以下▽4四歩に▲4六銀▽同桂▲同金までの詰み。

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問題32(詰めチャレ難易度:2332)

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正解は▲4三飛▽同金▲同馬▽2四玉▲3四馬▽1三玉▲2四銀▽同歩▲2三金 まで

 

初手▲4三飛に▽2四玉は▲2五香、▽3ニ玉は▲4ニ飛成以下の詰み。

よって▽同金が最善の対応で、以下▲同馬▽2四玉に▲3四馬と捨てる手の発見がこの問題のほぼ全てだ。

▽同玉は▲3五銀打▽3三玉▲4三金までの詰み。

▽1三玉も▲2四銀▽同歩▲2三金までの詰み。

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問題33(詰めチャレ難易度:2197)

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正解は▲8三と▽7四玉▲6三銀▽7五玉▲8四馬 まで

 

初手▲8三龍は▽7五玉で6六からの脱出ルートを阻止できない。

また▲7四とも▽同玉以下駒が足りずに詰まない。

初手の正解は▲8三とで、この手の発見が全てだ。

龍を陰にするので敬遠しそうな手だが、▲8四馬を用意することで▽7五玉から▽6六玉の脱出ルートを阻止できる。

▲8三と以下は▽7四玉▲6三銀▽7五玉▲8四馬までの簡単な詰み。

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問題34(詰めチャレ難易度:2347)

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正解は▲7ニ銀▽同玉▲6三歩成▽同玉▲6四歩▽7ニ玉▲6三銀▽8三玉▲7五桂▽同歩▲7四金▽9三玉▲8三飛▽9ニ玉▲8一銀 まで

 

初手▲6一飛は▽8ニ玉と上がられ、以下▲9四桂▽8三玉▲8一飛成▽9四玉で詰まない。持ち駒に金がないため、8五→7六→6五の脱出ルートを阻止できない。

正解の初手は▲7ニ銀で、この手の発見が難しい。

以下▽同玉▲6三歩成▽同玉▲6四歩と追撃する。

▲6四歩に▽同玉は▲6一飛▽6三香▲5五銀▽5三玉▲5一飛成▽4三玉▲4四銀▽3ニ玉▲3三銀成までの詰み。

また▲6四歩に▽7ニ玉は▲6三銀▽8三玉に▲7五桂が決め手。

以下▽同歩▲7四金▽9三玉▲8三飛▽9ニ玉▲8一銀までの詰み。

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問題35(詰めチャレ難易度:2224)

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正解は▲8ニ飛▽同玉▲5三銀▽7ニ玉▲6一馬▽同玉▲6ニ金 まで

 

初手▲8ニ飛の発見が全て。▽同銀と取らせて玉の逃走ルートを断つのが大事だ。

▽同玉以下は▲5三銀▽7ニ玉▲6一馬▽同玉▲6ニ金までの簡単な詰み。

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問題36(詰めチャレ難易度:2219)

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正解は▲2六香▽同銀▲3六桂▽2五玉▲2四金▽3五玉▲3四馬 まで

 

▲2六香▽同銀に▲3六桂がポイント。

以下▽3五玉は▲1三馬以下、▽2五玉は▲2四金以下の詰み。

▲3六桂に替えて▲2五歩は▽同玉で詰まない。

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問題37(詰めチャレ難易度:2362)

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正解は▲4三桂成▽同歩▲5四飛▽5三銀▲5一金▽6ニ玉▲4ニ龍▽同銀▲5ニ飛成 まで

 

初手▲4三桂成が第一のポイント。

これに▽同玉は▲4三金以下の詰みなので▽同歩が最善の応手。

以下▲5四飛▽5三銀▲5一金▽6ニ玉に▲4ニ龍が第二のポイント。

▽同銀の一手に▲5二飛成までの詰み。

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問題38(詰めチャレ難易度:2366)

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正解は▲6四角▽7一玉▲8ニ銀▽6ニ玉▲8四角▽6三玉▲7三角左成 まで

 

正解者がほとんどいない(ブログ主が挑戦した時点で9.1%)問題だが、実に単純な手順で解けるのが面白い問題。

初手▲7三銀は▽8一玉で詰まない。

初手の正解は▲6四角で、以下▽7一玉▲8ニ銀▽6二玉に▲8四角と飛び出すのが決め手。

以下▽6三玉▲7三角左成までの詰み。

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問題39(詰めチャレ難易度:2290)

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正解は▲1五香▽1四歩▲2三金▽同桂▲同龍▽同玉▲3五桂▽1三玉▲2三金 まで

 

歩がたくさんあるので初手▲1四歩と叩く手を読んでしまいそうになるが、▽同玉以下有効な王手が続かず詰まない。

初手▲1五香と素朴に香車を走る手が最大のポイント。

以下▽1四歩に▲2三金▽同桂▲同龍▽同玉▲3五桂▽1三玉▲2三金と、シンプルに精算する順で詰む。

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問題40(詰めチャレ難易度:2236)

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正解は▲8四銀▽同玉▲8五香▽7四玉▲5三桂成▽6五歩▲同馬▽7三玉▲7四香 まで

 

▲8ニ桂成〜▲7三桂成のように馬のラインを通す攻めに目がいきがちだが、初手の正解は▲8四銀で、この手の発見が最大のポイント。

以下▽同玉▲8五香▽7四玉に▲5三桂成と空き王手を決める。

以下▽6五に犠打を打つのは▲8四金で詰み。

▽6五歩も▲同馬以下簡単な詰み。

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次の問題集はこちら

読む力を養う詰将棋問題集(3)

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前回に引き続き、詰将棋の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

※正解は1通りではなかったり、また駒余りの場合もある「詰む将棋」であることをご了承いただきたい。

問題21(詰めチャレ難易度:2404)

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正解は▲4一角▽6ニ玉▲6三角成▽7一玉▲8三桂▽同飛▲6一龍▽同玉▲6ニ香▽同角▲7ニ金▽5一玉▲6ニ金 まで

 

問題が2400点超えということでかなり難易度が高い。初手▲6三金▽同玉▲6一龍が浮かぶが、▽6ニ金で詰まない。

正解は▲4一角で、以下▲6ニ玉▽7一玉に▲8三桂が第一のポイント。

▽同飛と取らせて飛車を二段目からズラし、守備力を低下させる。

以下▲6一龍▽同玉に▲6ニ香が第二のポイント。

単に▲5ニ金や▲7ニ金では詰まないが、▲6ニ香▽同角で6ニの地点に角を呼ぶことで、▲7ニ金からの詰みを演出している。

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問題22(詰めチャレ難易度:2468)

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正解は▲5七桂▽5四玉▲8一角▽6三桂▲4四金▽5五玉▲4五金▽5六玉▲4六金 まで

 

初手から手が広いが▲5七桂が正解。替えて▲3四角や▲3六角は▽5五玉、▲6三角は▽5四歩で詰まない。

▲5七桂▽5四玉に▲8一角が急所で、この手の発見が難しい。

以下▽6三に合い駒するのは▲4四金以下の正解手順にて詰む。

また▽5三玉は▲5四金▽6ニ玉▲6三金▽6一玉▲5ニ銀成▽7一玉▲7ニ角成で詰み。

 

▲8一角に替えて▲7ニ角は、▽5三玉と対応されて詰まない。

▲5三金▽6ニ玉▲6三金▽7一玉と対応される。8一から離して打つことで、7ニ角成を用意するように王手するのが大事だ。

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問題23(詰めチャレ難易度:2157)

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正解は▲4五銀▽4三玉▲3四馬▽4ニ玉▲6ニ龍▽同香▲5ニ金 まで

 

初手▲4五馬が効率が良さそうだが、▽4三玉▲4四銀▽5ニ玉と引かれると詰まない。▽5ニ玉を阻止するために、▲4五銀▽4三玉▲3四馬という手順で追うのが大事なところだ。

▽4ニ玉に▲6ニ龍がこの問題の決め手。以下は何で取っても▲5ニ金までの詰み上がり。

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問題24(詰めチャレ難易度:1988)

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正解は▲7三角成▽6一玉▲7ニ角▽同銀▲7一金▽同玉▲7ニ馬 まで

 

5一からの逃走ルートを防ぐために、初手は▲7三角成の一手。

以下▽6一玉▲7ニ角▽同銀に、▲7一金という捨て駒を発見できるかがこの問題の全てだ。

以下▽同玉に▲7ニ馬までの詰み。

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問題25(詰めチャレ難易度:2351)

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正解は▲4四馬▽6ニ金▲7ニ香▽同玉▲8一銀▽7一玉▲7ニ金 まで

 

初手▲4四馬の発見がこの問題のほぼ全て。合い駒がないため後手は適当な受けがない。

以下▽6ニ金に▲7ニ香▽同玉▲8一銀▽7一玉▲7ニ金までの詰み。

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問題26(詰めチャレ難易度:2372)

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正解は▲7三馬▽6ニ桂▲4三桂▽6一玉▲6ニ龍▽同玉▲5一金▽7一玉▲9三角▽8一玉▲8ニ角成 まで

 

初手▲7三馬に▽4一玉は▲2三角以下の即詰みがあるため、6ニに合い駒をするのが最善だが、そこで▲4三桂と打つ。▲4三桂に▽4一玉は▲3一桂成▽同玉▲3三龍以下の詰み。

そのため▲4三桂には▽6一玉だが、ここで▲6ニ龍がこの問題最大のポイントである。

以下▽同金に▲5一金▽7一玉▲9三角以下の詰み。

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問題27(詰めチャレ難易度:2216)

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正解は▲5一飛▽4三玉▲5ニ銀▽同金▲4一龍▽4ニ歩▲3ニ銀▽4四玉▲3五銀 まで

 

▲5一飛▽4三玉に対し、3手目の▲5ニ銀がポイントだ。

以下▽3ニ玉は▲4一飛成▽同金▲同龍▽2二玉▲3一銀▽1ニ玉▲2ニ金までの詰み。また▽同金も正解手順のように進めて詰み。

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問題28(詰めチャレ難易度:2229)

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正解は▲8ニ飛▽7ニ桂▲6一龍▽同玉▲7ニ飛成▽5一玉▲5ニ金 まで

 

初手は▲8ニ飛が正解。7ニに合い駒する手に対し、▲6一龍と切る手がこの問題の全てである。

以下▽同玉に▲7二飛成▽5一玉▲5ニ金までの詰み。

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問題29(詰めチャレ難易度:1955)

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正解は▲5一金▽同玉▲4ニ金▽6一玉▲5ニ銀 まで

 

初手▲5一金の発見がこの問題の全て。

以下▽同玉に▲4ニ金で攻めの土台を確保し、▲5二銀までの詰み。

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問題30(詰めチャレ難易度:2281)

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正解は▲4七飛▽4六歩▲3六金▽5五玉▲5四成桂▽5六玉▲4六金 まで

 

初手は▲4七飛が正解。以下▽4六の合い駒に▲3六金が決め手。

以下▽5五玉▲5四成桂▽5六玉▲4六金までの詰み。

 

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次の問題集を作成しました 

読む力を養う詰将棋問題集(2)

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前回に引き続き、詰将棋の問題集を作ってみた。

※作成経緯は初回記事の冒頭にまとめているので、興味がある方はご覧ください。

babsho.hatenablog.com

※正解は1通りではなかったり、また駒余りの場合もある「詰む将棋」であることをご了承いただきたい。

※問題14の解説に不備があったため修正しました。

問題11(詰めチャレ難易度:2137)

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正解は▲7ニ銀▽8ニ玉▲9四桂▽同歩▲8三歩▽9三玉▲9四歩 まで

 

途中の▲9四桂が急所で、この手が発見できるかが全ての問題。

▽同歩と取らせて相手玉の逃げ道をあえて作ることで、▲8三歩が打ち歩詰めにならないようにする工作である。

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問題12(詰めチャレ難易度:1977)

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正解は▲6二銀▽4ニ玉▲4一金▽5ニ玉▲5四香▽同銀▲5三龍▽4一玉▲5一龍 まで

 

初手▲6ニ銀はこの一手。以下▽4ニ玉に▲4一金が最初のポイントだ。他の手では3一〜2ニの脱出ルートを防げない。

▲4一金に▽同玉は▲7一龍以下の詰みがあるため▽5ニ玉が最善の対応だが、そこで▲5四香と捨てるのが好手。

▽同銀と取らせることで龍の効きを通し、▲5三龍からの詰め上がりを演出する。

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問題13(詰めチャレ難易度:2082)

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正解は▲7三銀打▽6三玉▲6二桂成▽同玉▲7四角 まで

 

初手▲7三銀打に▽同玉は▲8一角で詰むため▽6三玉が最善の応手だが、そこで▲6ニ桂成が発見できるかがこの問題の全てだ。

以下▽同金に桂を捨てて空いたスペースに▲7四角と打って詰み上がり。

邪魔駒消去のテクニックだ。

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問題14(詰めチャレ難易度:2124)

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正解は▲4三角▽4ニ玉▲3三銀▽同金▲同桂成▽同玉▲3四金▽2ニ玉▲2一飛▽1三玉▲2三金 まで

 

初手▲4三角が最大のポイント。替えて▲4三銀は▽2一玉で詰まない。2一に引かせないために角でなければならない。替えて▲4三銀は▽同玉や▽2ニ玉で詰まない。

▲4三角に▽同玉は▲5三飛▽3ニ玉▲3三銀▽2一玉▲5一飛成以下の詰みなので、▲4三角には▽4ニ玉が最善の対応。そこで▲3三銀が急所の捨て駒

以下▽同金▲同桂成▽同玉▲3四金▽2ニ玉▲2一飛以下の詰め上がり。

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問題15(詰めチャレ難易度:2127)

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正解は▲2八桂▽4五玉▲4六歩▽同玉▲3七金▽4五玉▲3六金 まで

 

単純な▲3七金や▲3七銀では、いずれも▽4五玉で打ち歩詰めになってしまう。

初手正解は▲2八桂で、この手の発見が全てだ。

以下4五玉に▲4六歩▽同玉▲3七金▽4五玉▲3六金までの詰め上がり。初手▲2八桂の効果で3六へ効きが増え、金を押し上げての詰め上がりを実現できた。

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問題16(詰めチャレ難易度:2235)

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正解は▲6ニ馬▽同金▲8ニ金▽6一玉▲7ニ銀▽5一玉▲4ニ銀▽5ニ玉▲3三銀不成▽5三玉▲4ニ飛成▽6四玉▲2四飛▽同歩▲4四龍▽6五玉▲6六金 まで

 

初手正解は▲6ニ馬で、▽6一馬は詰まない。

▲6ニ馬以下▽同金▲8ニ金▽6一玉▲7ニ銀▽5一玉▲4ニ銀▽5ニ玉▲3三銀不成と、送りの手筋や空き王手を駆使して玉を追っていく。

以下▽5三玉▲4ニ飛成▽6四玉で一見詰まなそうに見えるが、ここで▲2四飛が決め手で、この手の発見がこの問題最大のポイントだ。

以下▽同歩▲4四龍▽6五玉に、さきほど入手した金を6六に打って詰み上がり。

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問題17(詰めチャレ難易度:2285)

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正解は▲7ニ桂成▽同角▲7一龍▽同玉▲6二金▽8一玉▲7ニ金▽同玉▲8三角▽同銀▲7三銀▽7一玉▲6ニ銀打▽8一玉▲8ニ金 まで

 

初手▲7ニ桂成はこの一手。以下▽同角に▲7一龍が最大のポイントで、この手がほぼこの問題の全てだ。

▲7一龍以下▽同銀は▲7三桂不成▽9ニ玉▲8三金▽同角▲8一銀▽9三玉▲8三歩成▽同玉▲8四銀▽8二玉▲8三金まで、駒余りの詰み。

また▲7一龍以下▽同玉も、▲6ニ金から正解手順のように並べて詰み。

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問題18(詰めチャレ難易度:2291)

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正解は▲2一馬▽2三玉▲1五桂▽同歩▲3ニ馬▽1ニ玉▲1一銀成▽1三玉▲1四香 まで

 

初手▲2一銀や▲1一銀成は▽1三玉で詰まない。

初手の正解は▲2一馬で、以下▽2三玉に▲1五桂の発見が重要なポイント。

▽同歩と取らせで1四に空間を作るのが狙いだ。以下▲3ニ馬▽1二玉に▲1一銀成が決め手。▽同玉は▲2一馬、▽1三玉は▲1四香でいずれも詰み上がり。

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問題19(詰めチャレ難易度:2021)

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正解は▲5三角▽2一玉▲2ニ銀▽同飛▲同と▽同玉▲2三飛▽1ニ玉▲2四桂 まで

 

初手▲2ニ銀は▽同飛▲同と▽同玉、また▲2ニ角は▽同飛▲同と▽4ニ玉で、いずれもわずかに詰まない。

初手の正解は▲5三角。4二に合い駒するのは▲2ニ銀で詰むため▽2一玉が最善の応手だが、▲2ニ銀▽同飛▲同と▽同玉とシンプルにバラしていく。

以下▲2三飛▽1ニ玉で詰まなさそうだが、▲2四桂と跳ねてピッタリ詰み。

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問題20(詰めチャレ難易度:2296)

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正解は▲2五桂▽2四玉▲3四金▽同玉▲3三角成▽2五玉▲2六歩▽同玉▲2九飛▽3六玉▲4七金▽3五玉▲4四馬 まで

 

▲2三金▽同玉▲3三角成や、▲2五桂▽2四玉▲2三金▽同玉▲3三角成と迫る手は、いずれも▽1ニ玉と逃げられたときにわずかに詰まない。

正解は▲2五桂▽2四玉に▲3四金と王手する手で、この手の発見が重要だ。

以下▽同玉▲3三角成▽2五玉で一見詰まないように見えるが、▲2六歩▽同玉▲2九飛と下段飛車を攻めに参加させるのが第二のポイント。

以下は▽3六玉に▲4七金▽3五玉▲4四馬で詰み上がり。

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次の問題集を作成しました

読む力を養う詰将棋問題集(1)

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これまで次の一手の問題集を記事にしてきたが、詰将棋についても記事にしてみようと思う。詰将棋次の一手と違って「詰ます」という明確な目的がある。繰り返し解くことで読みの力を養い、終盤力向上に効果的な勉強法だ。

詰将棋の題材は自作ではなく、将棋クエストの「詰めチャレ」という機能でブログ主が解けなかった問題の部分図で載せている。自分が見えにくい問題を集めることで、見えなかったものが見えるようになることが期待できる。

また次の一手問題と同様に、「どうすれば正解手を候補手として思いつくようになるか」を意識して、読みのポイントを自分なりに解説として残すようにしてみた。

 

問題は1記事あたり10問。

終盤力を伸ばす勉強法を模索している方は、是非解いてみてはいかがだろうか。

 

※正解は1通りではなかったり、また駒余りの場合もある「詰む将棋」であることをご了承いただきたい。 

問題1(詰めチャレ難易度:2233)

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正解は▲4五香▽同龍▲3三銀▽同玉▲2三金▽4四銀▲3三銀▽4三玉▲5ニ馬 まで

 

相手玉の45〜36の脱出ルートをどう防ぐかがポイントの問題。初手の▲4五香が最大のポイントで、▽同龍と取らせることで脱出ルートを防ぐことができる。

以降は▲3三銀のタダ捨てから▲2三金が効率の良い寄せ方。

なお、▲3三銀にかえて▲5ニ馬でも、以下▽3一玉▲3ニ銀▽同玉▲2三金▽2一玉▲2ニ銀で詰んでいる。初手▲4五香の発見が最大のポイントだ。

 

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問題2(詰めチャレ難易度:2288)

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正解は▲9三桂成▽7四玉▲8四龍▽6五玉▲8五飛▽6六玉▲7五龍▽5七玉▲4八金 まで

初手▲9三桂成で、空き王手にしながら8ニへの効きを残すのがポイント。▽7三玉と逃げるのは▲7五龍▽6ニ玉▲8ニ飛成▽5一玉▲5ニ桂成で詰む。途中▲8ニ飛成とできるのが8ニに効きを残した効果だ。

▲9三桂成には▽7四玉と逃げるのが最善だが、▲8四龍〜▲8五飛〜▲7五龍と玉を上部へ誘い、最後は▲4八金で詰め上がり。

 

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問題3(詰めチャレ難易度:2138)

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正解は▲3ニ龍▽同玉▲3一金▽2ニ玉▲2三金▽同玉▲1五桂▽1四玉▲2三銀 まで

 

▲1五桂をどう実現するかを問われている問題。初手いきなり▲1五桂と打つのは▽1四玉で後手玉がゼットになってしまう。

初手は▲3ニ龍と切るのが正解で、以下▽同玉▲3一金▽2ニ玉に▲2三金と金を打つのが正解。

以下▽同玉▲1五桂で、どこに逃げても▲2三銀で詰み。金ではなく銀を残すというのがミソだ。

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問題4(詰めチャレ難易度:2311)

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正解は▲3ニ銀成▽同銀▲3一角▽同玉▲4三桂▽同銀▲2ニ金▽同玉▲4ニ飛成▽3ニ飛▲3一角▽1ニ玉▲2ニ金▽1三玉▲3ニ金▽1ニ玉▲2ニ角成 まで

 

▲3一角の詰み筋をどう実現するかを問われている問題

初手は2枚ある角を生かして▲3一角と捨てる。以下▽同玉に▲4三桂が急所の一手。

▽同歩は▲4ニ金以下簡単な詰みなので▽同銀だが、▲2ニ金と送りの手筋が決まる。

以下▽同玉▲4ニ飛成と一間龍のかたちを作り、▲3一角の筋を実現させて詰み上がり。

 

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問題5(詰めチャレ難易度:1945)

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正解は▲6一飛▽4ニ玉▲4三香▽同金▲5ニ金▽同金▲4一金▽3ニ玉▲3一金▽2ニ玉▲2一金▽1ニ玉▲1一金▽2ニ玉▲2一龍 まで

 

手がかりがほとんど無さそうだが、▲6一飛▽4二玉に▲4三香が急所で、思いのほか簡単に寄る問題。

▽同玉は▲4一龍▽4ニ銀▲3四金▽同玉▲3ニ龍以下の詰み。

そのため▲4三香には▽同金が最善だが、▲5ニ金と捨てるのが好手で、▽同玉は▲6ニ飛成、▽同金は▲4一金以下の詰み上がり。

 

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問題6(詰めチャレ難易度:2259)

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正解は▲3五金▽5五玉▲4五金▽同玉▲3五龍 まで

 

中段玉は上下から包むように寄せる必要があるため難しい。この問題も下手に龍を動かしてしまうと5三〜4ニと脱出されてしまうので注意が必要だ。

初手の正解は▲3五金と打つ手で、この手の発見がこの問題の全てだ。

これに対して▽5三玉は▲4五桂で詰む。そのため▽5五玉と逃げるしかないが、そこで▲4五金と捨ててから▲3五龍で詰む。

初手にいきなり▲4五金と打つのは、▽5三玉と引かれた時に4五桂が打てないため詰まない。▲3五金と打ち5三玉を消してから▲4五金と捨てるのが重要な手順だ。

 

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問題7(詰めチャレ難易度:2118)

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正解は▲5ニ龍▽7四玉▲6五角成▽同玉▲6三龍▽7五玉▲6六角▽8六玉▲8七歩▽8五玉▲6五龍 まで

 

初手の王手は▲5ニ角成と▲5ニ龍しかないが、▲5ニ角成は▽7ニ玉と引かれて継続手がないため失敗する。

初手の正解は▲5ニ龍で、以下▽7四玉に▲6五角成と捨てる手を発見できるかがこの問題のポイント。

▽8四玉と逃げるのは▲6六角以下簡単な詰みなので▽同玉しかないが、▲6三龍▽7五玉▲6六角以下、比較的簡単な詰みである。

 

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問題8(詰めチャレ難易度:2006)

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正解は▲6ニ成桂▽同香▲6一銀▽8ニ玉▲7ニ金▽9ニ玉▲8ニ金打 まで

 

初手▲6ニ成桂の発見が全てで、以下は簡単な並べ詰みなのだが、ブログ主は発見できなかった。

例えばこの問題が以下のような簡略化された問題であれば、発見が容易だと思う。

問題図の局面は8六に香車がいて▲8三香成を読んでしまうなど、候補手が多い増えている分惑わされてしまった人も多いかと思う。

 

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問題9(詰めチャレ難易度:2316)

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正解は▲3六銀▽同玉▲3七金▽2五玉▲3六角▽3四玉▲5四龍▽4四香▲4五角▽2四玉▲4四龍▽3四桂▲2五歩▽同玉▲3六金▽1五玉▲1六歩▽2四玉▲2五香 まで

 

相手玉の応手が広く、30秒という時間制限のある詰めチャレではかなり難しい問題。中段玉を上下左右から包むように寄せられるかを問われている。

まず▲3六銀▽同玉▲3七金までは自然な手順で、ここでは▽2五玉以外にも▽3五玉、▽4五玉の応手がある。

▽3五玉には▲5三角成▽4四香▲4六金▽3四玉▲4三角▽2四玉▲2五歩以下、▽1三玉は▲3一角成、▽1五玉は▲1六歩▽2六玉▲4四角成以下の詰み。

▽4五玉には▲4六金▽3四玉▲5四龍▽4四歩▲同龍▽同玉▲6ニ角以下の詰みである。

 

そのため最も粘るなら▽2五玉だが、▲3六角▽3四玉▲5四龍▽4四香に▲4五角が好手で、この手の発見がこの問題の重要なポイントだ。

以下▽2四玉に▲4四龍▽3四桂▲2五歩▽同玉▲3六金以下の詰みである。

 

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問題10(詰めチャレ難易度:2302)

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正解は▲4六銀▽4四玉▲5六桂▽5四玉▲4五角▽6五玉▲8五飛成 まで

 

正解手にもある▽6五玉に▲8五飛成で詰むこと、また▽5三玉の時に▲4二飛成があることを意識して相手玉を寄せていきたいところ。

初手▲4六銀に▽5六玉は▲4五角▽6五玉▲8五飛成で詰む。

また▽5四玉には▲4五角▽4四玉▲5六桂▽5三玉▲4ニ飛成で詰む。

正解手順の▽4四玉も、桂と角を打つ順番が逆転するだけである。

途中の▲4五角が6三の地点へ逃さない好手だ。

 

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次の問題集を作成しました