babshoの将棋ブログ

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将棋ウォーズ15日目:中村太地さんの振り返りを模倣

将棋ウォーズを毎日行い、毎晩振り返るというのも、早いもので2週間が経過した。

どんな振り返りの仕方をしようか考えていたが、YouTube中村太地さんが藤井聡太さんとの対局を振り返った動画がUpされていたので、そちらを模倣したいと思う。

 

どんな方法かというと、序盤、中盤、終盤で局面を切り取って、それぞれを良かった、悪かった、その理由というような感じでまとめるというものだ。

似たような方法で残していたが、良し悪しを明確に書いていなかったので、これからはわかりやすく残していこうと思う。

 

こちらが参考動画だ。

www.youtube.com

 

今日は五段、四段、五段と対局して2勝1敗だった。

相手のレートを考えると、とても良い結果だったと思う。

今日は四段との対局が二転三転した面白い将棋だったので、振り返ってみたい。

 

 

今日の棋譜三間飛車居飛車穴熊

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序盤 :居飛車穴熊の堅陣に囲えて不満なし ◎

【先手:bobsho 後手:相手】

序盤は相手の三間飛車からの速攻を警戒しつつ、居飛車穴熊に組むことができた。

相手は早々に三間の歩を交換してきたが、図のように進み、相手が手数をかけて交換した歩を受けさせることにも成功した。

また相手は▽3二金とバランス重視に構えて速攻を狙ったものの仕掛けることができず、玉を十分に囲うことができなかった。

水匠2の評価値も+350点程度を示しており、序盤は成功した。

 

中盤:形勢を拡大できたので良かったが、決定的な決め手は逃した ◯

序盤の玉の堅さの違いを生かし、中盤は強い戦いを挑んで優勢を拡大できた。

【先手:bobsho 後手:相手】

ここで▲5六桂と打ち、角取りと次の▲4四桂の両狙いをかけていった。

以下▽4六角▲同歩▽6五銀▲5三歩▽同飛▲4四角▽5一飛と進んだ。

さてここで▲6二角打と本譜は打っていった。

これも悪手ではないが、ここでは▲6四桂という決め手があった。

いやこの手は凄い...

▽5八飛成と取ると▲7二桂成から後手玉が寄ってしまうということだ。

まぁこの鬼手は指せなかったが、中盤も優勢を拡大できたので良しとしよう。

 

終盤:うっかり王手龍...▲

終盤は残念だった...ただ×とするのはメンタル的に良くないので、黒参画(▲)としておこう。

【先手:bobsho 後手:相手】

いま8二で精算したところ。

ここから▲7一銀▽同玉▲1一飛▽8二玉▲8一金▽9三玉と進んだ。ここまでは良かったのだが...

ここで▲7一飛成としたのが、これが▽4四角の見落とした大悪手で、+2500点程度だったのが一気に互角に戻ってしまった...

完全なウッカリだった...

ここでは▲7一龍に代えて▲9一金としていれば一手一手の形勢だった。

 

ただ本譜は龍を抜かれてあっさり逆転待ちかと思いきや、意外にもここから粘る俺(笑)

そしてついにチャンスがやってくる。

いま▲4七角に▽6五桂打と受けたところだが、この受けが敗着となった。

▲同角▽同桂▲8二飛成と進み、相手の投了となった。

以下▽同金は▲7五桂以下、▽同玉も▲7四桂以下の即詰みだ。

終盤、大悪手を指したが崩れず勝ちきれたことは成長を感じる。

 

今日のまとめ

序盤◎:相手の速攻を警戒しながら堅く囲えたので良かった。3筋の歩を打たしにいく方針も良かった。

中盤◯:▲6四桂の決め手は指せなかったが、堅実な手を積み重ねて優勢を拡大できて良かった。

終盤▲: ▽6四角の見落としが残念...大駒を持っている相手の攻防手を警戒できるようになりたい。

現在の成績

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この対局ではないが、今日は五段にまさかの勝利があったので、内部レートは再び四段台に戻った

 

将棋ウォーズ14日目:勝ちきれない...

今日も5段の高段者とマッチングした。

最近は5段以上とかなり当たってる気がする。

 

 

今日の棋譜:角替わり右玉 対 中住まい

今日の棋譜はこちら。五段との対戦(10秒将棋)

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飛車を確保してリードを奪う

【先手:bobsho 後手:相手】

はい、また右玉です、すみません...

飛車先を交換してきた手に対して、単に▲8七歩と受けるのも一局だが、▲7五歩と動いていった。結果的にこれが良い判断だった模様。

以下▽同歩▲同銀▽7六飛▲6六角▽6五歩▲8七金と進み、後手の飛車を確保できた。

以下▽6六歩▲7六金▽6七歩成▲6四歩。 

と金は作られるが飛車を取りに行った判断が良く、序盤からリードを奪った。

 

相手の攻めを押さえ込んで大優勢

【先手:bobsho 後手:相手】

▲7四歩に▽8二銀とした局面。金取りだが▲7七金とすると▽7五角成と銀を取られてしまう。

ここで▲6六銀が冷静な手で、▽同角成なら▲同金で金を逃げながら角を取ることができる。

▲6六銀には▽6七とが最善だったが、本譜は▽6八角成としてきたので、▲7七銀と手順にと金を払って大優勢に。

以下▽5七馬▲5八金▽9三馬▲7五桂と、相手の攻めを完全に押さえ込んで、もはや勝勢と言ってもよい局面を作り上げた。ここまでは非常に良かったんだけどなぁ...

 

優勢になって手が伸びなくなる

【先手:bobsho 後手:相手】

依然として先手が大優勢の局面。

後手が▽3五歩と嫌味をついてきたが、▲2二歩と攻め合って十分だった。

▽同金は▲2四歩▽同歩▲3一飛として、次の▲2三歩と▲7一飛成の両狙いがあるし、▽3三桂はシンプルに▲2一飛で良い。

▽3六歩の取り込みが気になるが、桂を取らして攻め合いで十分だ。

 

しかし本譜は▲同歩としてしまったがために、▽3六歩▲同銀▽1八角▲2六飛▽1四桂と、紛れそうな順に持ち込まれた。

以下▲2七飛で受けにまわる展開に。

 

 

そして進んでこの局面。

自玉まわりもだいぶごちゃごちゃしてしまい、頭が混乱...

ここで▲4四歩と取ろうとしたが、▽3六馬で自玉に必死がかかることに気づき、あわてて▲2六銀と取ろうとしたが時間を切らしてしまった...

ただ▲2六銀は大悪手で、▽2四歩と角を追われると形勢が接近するようなので、間に合ってても勝ちきれなかったかも...

 

正解は▲7三歩成で、▽同金に▲4四歩として勝ちだったようだ。

先ほどと同じように▽3六馬だと、▲6一飛で▽5一銀と受けるしかないので、先手玉が詰まなくなるという仕組みだ。う〜む▲7三歩成...

こんな手を10秒将棋ですぐ指せるようになりたいなぁ。

 

ただ、五段相手に金星目前まで行けたので、将棋再開仕立ての頃よりはだいぶ内容が良くなってきたように思う。この調子で頑張ろう。

 

現在の成績

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今日は1勝2敗で、昨日に引き続き成績を下げた。

予想通り内部レート4段はキープ出来ず3段台へ...

今月はなんとか3段台をキープできるようにしたい。 

将棋ウォーズ13日目:過去最大の逆転負け

今日は四段、二段、三段と対局して2勝1敗だった。

四段には殆ど勝ててなかったが、今日は四段に一発を入れることができた。

しかし三段との対局で、過去最大の逆転負けをしてしまった将棋が印象に残っているので、今日はその将棋を取り上げておきたい。

 

また序盤、中盤、終盤と局面ごとに最低1つずつ取り上げてきたが、今日からは局面問わず残しておきたい箇所をピックアップするようにしていこうと思う。

 

今日の棋譜:右玉 対 雁木模様

今日の棋譜はこちら。三段との対戦(10秒将棋)

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ペースを掴む角ぶつけ

【先手:相手 後手:bobsho】

先手雁木模様に対し、相変わらずの右玉で対抗。

こちらの▽4二角に対し▲8六角と対抗してきたが、これがやや危険で▽6五歩と突きペースを握った。

いくら逆転負けをした将棋でも、そこだけを取り上げるのはメンタル的に良くない。序盤〜中盤を上手くできたところも残しておこう。

図の▽6五歩は▲同歩なら▽6六歩と打つ狙いで、▽3九角があるので▲同銀とはできず、攻めの拠点を作ることができる。

後手の角が居なくなると先手の飛車先は受からなくなるが、攻めが遠いと判断した。

この判断は正しく、ここでは後手がペースを掴めた模様。

 

逃した決め手1:飛車切りからの叩きの歩

さて、序盤から有利にたったわけだが、ここから決め手を逃し続ける様を見ていこう。

 

【先手:相手 後手:bobsho】

ここで▽8六飛▲同歩▽8七歩で派手に決まっていた。

▲同金は▽同銀成▲同玉▽5九角で決まる。

なので▲7九玉と引くくらいだが、▽8八角▲6九玉▽9九角成で大優勢。

▽8八歩成から確実な攻めが続く。2枚飛車の攻めも▽6一香で止まる。

右玉の飛車切り飛ばすのってなかなか勇気いる...勢いも大事だな。

 

逃した決め手2:単純に行けば良かったのだが...

もはや勝利目前のこの局面。▲5八歩と受けた手に対し▽3九飛成とすれば、勝負は決まっていた。

▲6八玉と上に行かれるのを気にしたけれど、それには▽6五桂がピッタリだ。

というかこの局面、後手玉には詰めろすらこない... 

実戦は▽3九飛成ではなく▽7六銀?と指して局面が混沌に...

上にあがった時の▽6五桂が見えてなかったので、とにかく上から寄せたかったのだと思われる。

 

そして迎えたこの局面。

あれ...なんか先手玉が安全になって、後手玉が危なくなってる...?

そしてこの▲5七角が攻防に効いててすごい良い手だなぁ。

 

厳密にはここでも後手良しで、攻防に▽6五桂と跳ねていれば良かった。

▲7二銀からの詰めろを消しながら▽8八銀以下の詰めろ。いわゆる詰めろ逃れの詰めろというやつですね。

しかし本譜はなぜか▽8一金と全く受けになっていない手を指してしまい、▲7二銀と打たれていきなりの投了...

以下は▽同金▲同桂成が必死クラス、先手玉には寄りがない。

将棋ウォーズはじめて以来、最大の逆転負けを喰らってしまった。

しかし相手の▲5七角、良いてだなぁ... 終盤でこういう攻防手を指せるようになれば、逆転勝ちが増えるのだろう。

 

現在の成績

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今月の内部レートは昨日から少し下がって4.12段。

まぁ4段キープは難しいでしょうから、気負わず明日も楽しんでやります。

将棋ウォーズ12日目:相右玉は謎だらけ

今日の戦績は五段、三段、四段と対戦して2勝1敗だった。

1敗は五段の強豪に敗れたものだった。やはり五段以上とは相当な実力差を感じる。

 

ちなみに今日の三局はすべてが右玉の将棋。

いやぁ...本当に指す戦法に困ってますね...笑 勉強する時間があればやりたいが、今は対局を日々こなすことを優先しているので、時間が作れれば少しずつ幅を広げたい。

今日は五段との「相右玉」の将棋について残しておく。右玉やるんだったらちゃんと対策考えないといけないことを痛感させられたので...

 

 

今日の棋譜:相右玉

今日の棋譜はこちら。五段との対戦(10秒将棋)

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序盤:相右玉の経験の無さを露呈する序盤

【先手:相手 後手:bobsho】

戦型は相右玉となった。相右玉は経験が少ないので序盤の方針がよくわからない。

とりあえずお互いの桂頭をどう攻めるか、どうケアするかが焦点になりそうなことくらいはわかる。

そういう意味では、ここで指した▽3三桂はやや疑問だったかもしれない。すかさず▲2五桂と跳ねられて桂交換となった。

同じ駒で攻め駒と守り駒の交換なら、攻め駒を交換できたほう得な場合が多い。

ただ相右玉の守りの桂に関しては、居ないほうが相手からの目標がなくなるため良いのかもしれない。

五段の相手が▽3三桂にすぐ▲2五桂と跳ねてきたので、きっとそうなのだろう。

 

中盤:右玉崩しのお手本のような攻め

【先手:相手 後手:bobsho】

桂交換してから▽5四銀左と上がった。これは先手の▲5五桂を防ぎつづ、将来の▽4五歩の攻めを狙った手だが、この手が形勢を損ねる原因となってしまった。

すかさず▲5五桂と打たれ、攻めの拠点を築かれた。

以下▽7二銀▲5六歩▽8一飛▲7五歩▽8三銀▲7四歩▽同銀▲7五歩▽8三銀に、▲8五桂がお手本のような右玉崩しの桂捨てだ。

▽同桂で一瞬桂損はするが、▲8六歩と突いてすぐに取り返せる上に、歩が伸びていくので攻めに厚みがでる。

 

終盤:相手の華麗な寄せを眺めるだけに...

【先手:相手 後手:bobsho】 

中盤から終盤にかけて、先手に一方的に攻められる展開となってしまった。

上図の▲7四桂に対して▽同銀に、先に▲8四角と退路を経つ角打ちが好手だ。

▽7三歩と受けても▲7四歩と、どんどん先手の攻め駒が参加してくる。

本譜は▽6一玉と引いたが、▲7四歩▽8三歩▲7三角成▽7二歩▲6二銀と進み、ここで投了した。

【先手:相手 後手:bobsho】

以下は▽同金▲同馬▽同玉▲6三銀▲7一玉▲7三歩成で後手玉に必死がかかる。

お手本のような中終盤だ、これだけ10秒でポンポン指せれば、さぞ気持ちいいだろう。

 

今日の学び:序盤、中盤の細かいポイントを復習

本局は序盤の細かい応手ミスで形勢に大きく溝を開けられてしまったので、基本的な部分ではあるが復習しておきたい。

【先手:相手 後手:bobsho】

まずは序盤でも取り上げたこの局面。ここで▽3三桂と跳ねたが、まだ自玉の体制が不完全な状態で桂交換を許すのは好ましくない。

そのため、▽8一飛や▽5四歩といった自玉整備の手を優先させるべきだった。

自玉の守り駒の桂を、自分から交換する手は十分有力であることをおさえておこう。

 

そしてもう1つがこの局面。次に▲5五桂があるので受けなければいけないが、本譜のように▽5四銀左と受けるのは、▲5五桂で拠点を作られてしまう。代えて▽5四歩と受けておくべきだった。

 

相右玉の経験が少ないので、まずは基本的なことからでも少しずつ習得していけるようになりたいものだ...

 

現在の成績

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内部レートは4.17段と、明らかに実力以上の数値になっている。この前に6段に一発入ったのが影響してるのかな。

今後は適正レベルに収束していくだろう。3段台で落ち着いたら上出来だろうか。

 

将棋ウォーズ11日目:決め手を決めたり逃したり

今日は八段とマッチングして、完膚なきまでに敗れた。

八段ってプロor神と言われているくらい、とんでもないレベルだから仕方がない。

ただ三段、四段には勝利したので、2勝1敗という成績だった。

 

八段との対局はあまりに見どころがなさすぎたのと、相手の早指しに振り回せれて何がなんだかわからないまま終わってしまった。

ということで、八段との対局ではなく四段との対局について残しておこうと思う。

 

今日の棋譜:雁木模様

今日の棋譜はこちら。四段との対戦(10秒将棋)

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序盤:雁木側の珍しい序盤

【先手:相手 後手:bobsho】

序盤、いきなり相手側の序盤に工夫が見られる。

雁木に組んだと思いきや、玉を一切囲わずいきなり引き角にして飛車先交換を狙ってきた。

雁木側が角を引くと、上図のように▽6四歩と突かれると角のラインが気になるので、普通はこちらの角筋が止まってから引くのが多いと思う。珍しい序盤だが積極的だ。

 

さて、上図から▽同歩▲同角▽4四角と進めた。

角の効きを残したまま攻めたかったので、角交換を避けてみようという考えだ。

以下▲4六角と引いたが、▽7六歩▲同銀▽8六歩▲同歩▽同飛▲8七金▽8二飛と、相手の陣形を乱しながら歩をたくさん持つことができたので、序盤としては成功だと思う。

 

中盤:優勢維持も決め手を逃す

【先手:相手 後手:bobsho】

序盤図からかなり飛ばしてしまったが、攻めに出た銀を順調に捌いて後手優勢だ。

局面は▽2七歩に▲同飛としたところ。

形勢としては驚くほど後手良しだったようで、ここで▽6七銀と詰めろをかけておけば後手が2000点以上優勢だったようだ。

受けるなら▲4八金くらいだけど、▽5七銀と絡んでいけば一手一手だった模様。

う〜む、これは指したかった決め手だ。

 

本譜は▽6七銀と打たず、なんとなく狙われそうな飛車を▽6四飛と走った。

悪手ではなかったようだが、▽6七銀のほうがはっきり決まっていた。

本譜▽6四飛以下の進行を並べる。

激しく飛車の取り合いになったが、手番が先手に渡ったことで先手玉への攻めは遠のきそうだ。

形勢としては玉の安定度で勝る分、後手がまだ良いだろうが、▽6七銀と打った変化に比べると勝ち切るのはまだかかりそうな局面だ。

 

終盤:珍しくきっちり寄せ切る

【先手:相手 後手:bobsho】

決めては逃したが、その後は終盤に向かってリードを広げていった。勝ちが目前に迫ったのが上図。本譜は珍しくしっかりと寄せることができた。

 

ここで▽6八飛が決め手で、先手玉は受けなしになった。

次に▽6九龍の狙いだが、持ち駒のない先手は受ける手がない。

突然きっちりと寄せれている自分に驚くばかり、少しは勘が戻ってきただろうか。

 

今日の学び:思考順序を入れ替えたい

【先手:相手 後手:bobsho】

しっかり勝てた将棋だったが、決めるべきところは決めたいということで、既に取り上げたこの局面をピックアップ。

▽6四飛は飛車を捌きたいという手だが、敵玉を仕留められるなら仕留めたい。

詰めろがかかるなら、それに対する相手の受けは適切なものがあるのかどうか。

なんとなく飛車を捌くより、詰めろをかける順から思考できるようになりたいものだ。

将棋ウォーズ10日目:ジャイアントキリング

今日はウォーズで過去最強と言っていい実力者と対戦した。

10秒将棋で六段の達成率80%、しかも3切れは7段の化け物だ。

ただ信じられないことにジャイアントキリングをしてしまった。というわけで、今日はその棋譜について残しておこうと思う。

 

ちなみに今日は二段、三段、六段と対戦して、結果は1勝2敗で負け越した...あれ?

 

 

今日の棋譜:戦型を書く

今日の棋譜はこちら。六段との対戦(10秒将棋)

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序盤:六段の嬉野流

【先手:相手 後手:bobsho】

六段も採用する嬉野流、人気度の高い戦法であることがわかる。

さて、序盤図は先手の▲3八飛に▽4三金と受けたところだ。

ここで先手は早速▲3五銀とぶつけてきた。

さてこの▲8七歩と打った局面、ここはリードを取るチャンスだった。

本譜は▽8五飛と引いたが、▲2八飛と受けられ、次の▲3二銀を気にしなければいけなくなった。

 

代えて▽5六飛としていれば、ややリードを奪えたようだ。

次に▽2六飛があるので、先手は▲2八飛と戻るか、▲4六銀と打つくらいだろう。

▲4六銀を気にしていたが、それにはすぐ▽4五歩とつけば良い。▲同銀や▲5七銀右は▽2六飛、▲5七銀左は▽5四飛▲5五歩▽4六歩▲5四歩▽4七歩成で後手良しだった。

 

中盤:桂頭狙いからペースを握る

【先手:相手 後手:bobsho】

中盤、先手の跳ねた▲3七桂がやや危険で、▽3五歩と突いて少し後手がペースを握った。以下▲2四歩に▽同角が俺にしては珍しく正解。代えて▽同歩は▲2六飛と浮かれて桂頭攻めが難しくなる。

これであれば▲2六飛に▽1五角があるので桂頭は守れない。

ということで、先手も▲4五歩から攻めてきたが、▽3六歩と突き出して後手優勢のまま終盤に。

 

終盤:二転三転していた終盤

【先手:相手 後手:bobsho】

終盤、後手ペースだったが相手のさすがの粘りに手を焼き、この局面では既に互角近くまで形勢が詰まっていたようだ。

ここで本譜▽6五桂と指したが、これが悪手なのだから将棋は難しい...

守備の要である馬を狙う手の何が悪いというのか...

どうやら、次の▽7七桂成▲同桂が飛車にあたるのがポイントのようで、後手を引いてしまうのが良くないようだ。同じ狙いでいくなら▽6五桂打が良かったようだ。

 

本譜は▽6五桂に対して馬を逃げてくれたため、守備の要の馬を外せたのが大きく、後手が優勢になった。馬を狙いつつ攻めて次の図へ。

ここで、先手がまさかの時間切れとなった。

え...時間切れでの勝利かいって思われた方、そうなんですごめんなさい、ちゃんとした勝利ではありません。

 ただこの局面の形勢は、水匠2さん曰く後手が+1154点の大優勢だったようなので、勝利に限りなく近い局面だったことだけは書かせていただこう。

 

無論、このまま▲7九金打などと粘られていたら勝ちきれる補償はなかった。

 

今日の学び:追い上げさせない丁寧な応手をしよう

終盤、先手の追い上げにあった。優勢な将棋を追い上げられる場合、相手からの攻めの応手ミスによるものが多い気がするので、本局からも1つピックアップしておこう。

【先手:相手 後手:bobsho】

後手優勢で迎えた終盤戦で、この▲4四歩に対する応手のミスが形勢を縮める大きな要因になってしまった。実戦では▽5四銀と逃げ、▲4三香と追撃されて厳しかった。

ここでの正解は▽3二銀と下へ引く手だった。以下同じように▲4三香と追撃する手には、▽3三金とかわす手が受けの妙手だ。

この時、3二に引いた銀が3三の金を支えているのが大きくて、▲4二銀と追撃されても▽6二玉と逃げておけば、案外先手から早い攻めがないことがわかる。

このような細かい応手を間違えないことが、優勢な将棋をキープする秘訣なのだろう。

将棋ウォーズ9日目:驚愕の▲4五桂速攻

さぁ、今週も夜は将棋日記を書いていこう。

今日の3局は二段、四段、13級の方と対局して2勝1敗だった。

負けたのは四段の方との対局。四段以上の方に一発を入れるのはなかなかに大変だ。

今日はその四段の方との対局について、局面を切り取って残しておこうと思う。

 

 

今日の棋譜:角替わり力戦

今日の棋譜はこちら。四段との対戦(10秒将棋)

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序盤:いきなりの4五桂速攻

【先手:相手 後手:bobsho】

序盤19手目、相手がいきなり▲4五桂と跳ねてきた。

いわゆる▲4五桂速攻というやつなのだろうが、こちらが5三の地点を2枚で構え、警戒していたにも関わらず跳ねてきた。う〜む、こんな仕掛け成立するのだろうか....

 

恐る恐る進めて次の図へ。

先手が飛車先交換した後、▽2三銀と上がった。

代えて▽2三歩は▲3四飛と横歩を取られてまずそうなので、▽2三銀は自然に思う。

飛車を引けば▽2四歩と受け、後の▽4四歩から桂を取りにいく手が楽しみになる。うんうん、やはり▲4五桂は早かったのではないかな?

 

しかしここで驚愕の一手が...

まさかの▲同飛成である。

藤井聡太を思い出すような勢いのある飛車切りだ...

しかも相手は序盤とてつもなく早いスピードで指していたので、ひょっとしたら研究手順なのかもしれない。なんと恐ろしい...

形勢的には後手良しだったようだが、10秒将棋でノータイムでこられたら怖すぎる。

 

中盤:大きな分岐点

【先手:相手 後手:bobsho】

先ほどの局面から少し進み、先手が▲2四歩と打ったところだ。

ここであっさり▽同金と指したが、実はこれがかなりの悪手だった。

ここでは▽2二金と引いて、▲2三銀と打たせるべきだったようだ。

 

▽同金としたことで、わずか歩1枚で金の守備の役割を失ってしまったのが大きく、これで形勢は一気に混戦模様となった。

 

終盤:重すぎた攻め

【先手:相手 後手:bobsho】

お互いに大駒を敵陣に打ち合い、対局は早くも終盤戦を迎えた。

本譜はここで▽3七香と打ったが、これが決定的に形勢を損ねる一手となってしまい、実質敗着と言える一手になってしまった...

▽3七香は確実な攻めではあるが、スピード感に欠けている。

代えて▽4九角成が正解で、こうしていればまだ良い勝負だったようだ。

以下▲同玉▽3九と▲同銀▽3七香の進行が想定されるが、本譜よりもはるかに効率の良い攻めだ。

うーむ...このスピード感を身につけたいところ。

 

そして先手優勢のまま最終盤を迎える。 

ここで▲5二銀がお手本のような腹銀の手筋だ。

これは次に▲5一馬以下の詰めろになっている。

一見すると▽7二玉の速逃げで▲5二銀がぼやけそうにも見えるのが、そんなことはない。▲7五桂と縛った手としっかりと連動している。

5二銀、7五桂が連動して6三の地点に働いている。ここまで見越しての▲5二銀だ。

うーむ...こう進めてみると、▲5二銀は美しい寄せだなぁ。

▲5二銀と言えば羽生ー加藤の▲5二銀を思い出すが、この▲5二銀は素晴らしい手だと思う。お強い...

 

今日の学び:終盤はまずスピードから考えよう

【先手:相手 後手:bobsho】

今日の学びとして、勝負を逆の意味で決めてしまったこの局面を切り取ろう。

勝負は既に終盤戦なので、スピード重視で▽4九角成と行きたい。

指せる指せないは別として、▽3七香より▽4九角成を思考するようになりたいものだ。