将棋ウォーズ9日目:驚愕の▲4五桂速攻
さぁ、今週も夜は将棋日記を書いていこう。
今日の3局は二段、四段、13級の方と対局して2勝1敗だった。
負けたのは四段の方との対局。四段以上の方に一発を入れるのはなかなかに大変だ。
今日はその四段の方との対局について、局面を切り取って残しておこうと思う。
今日の棋譜:角替わり力戦
今日の棋譜はこちら。四段との対戦(10秒将棋)
序盤:いきなりの4五桂速攻
【先手:相手 後手:bobsho】
序盤19手目、相手がいきなり▲4五桂と跳ねてきた。
いわゆる▲4五桂速攻というやつなのだろうが、こちらが5三の地点を2枚で構え、警戒していたにも関わらず跳ねてきた。う〜む、こんな仕掛け成立するのだろうか....
恐る恐る進めて次の図へ。
先手が飛車先交換した後、▽2三銀と上がった。
代えて▽2三歩は▲3四飛と横歩を取られてまずそうなので、▽2三銀は自然に思う。
飛車を引けば▽2四歩と受け、後の▽4四歩から桂を取りにいく手が楽しみになる。うんうん、やはり▲4五桂は早かったのではないかな?
しかしここで驚愕の一手が...
まさかの▲同飛成である。
藤井聡太を思い出すような勢いのある飛車切りだ...
しかも相手は序盤とてつもなく早いスピードで指していたので、ひょっとしたら研究手順なのかもしれない。なんと恐ろしい...
形勢的には後手良しだったようだが、10秒将棋でノータイムでこられたら怖すぎる。
中盤:大きな分岐点
【先手:相手 後手:bobsho】
先ほどの局面から少し進み、先手が▲2四歩と打ったところだ。
ここであっさり▽同金と指したが、実はこれがかなりの悪手だった。
ここでは▽2二金と引いて、▲2三銀と打たせるべきだったようだ。
▽同金としたことで、わずか歩1枚で金の守備の役割を失ってしまったのが大きく、これで形勢は一気に混戦模様となった。
終盤:重すぎた攻め
【先手:相手 後手:bobsho】
お互いに大駒を敵陣に打ち合い、対局は早くも終盤戦を迎えた。
本譜はここで▽3七香と打ったが、これが決定的に形勢を損ねる一手となってしまい、実質敗着と言える一手になってしまった...
▽3七香は確実な攻めではあるが、スピード感に欠けている。
代えて▽4九角成が正解で、こうしていればまだ良い勝負だったようだ。
以下▲同玉▽3九と▲同銀▽3七香の進行が想定されるが、本譜よりもはるかに効率の良い攻めだ。
うーむ...このスピード感を身につけたいところ。
そして先手優勢のまま最終盤を迎える。
ここで▲5二銀がお手本のような腹銀の手筋だ。
これは次に▲5一馬以下の詰めろになっている。
一見すると▽7二玉の速逃げで▲5二銀がぼやけそうにも見えるのが、そんなことはない。▲7五桂と縛った手としっかりと連動している。
5二銀、7五桂が連動して6三の地点に働いている。ここまで見越しての▲5二銀だ。
うーむ...こう進めてみると、▲5二銀は美しい寄せだなぁ。
▲5二銀と言えば羽生ー加藤の▲5二銀を思い出すが、この▲5二銀は素晴らしい手だと思う。お強い...
今日の学び:終盤はまずスピードから考えよう
【先手:相手 後手:bobsho】
今日の学びとして、勝負を逆の意味で決めてしまったこの局面を切り取ろう。
勝負は既に終盤戦なので、スピード重視で▽4九角成と行きたい。
指せる指せないは別として、▽3七香より▽4九角成を思考するようになりたいものだ。