将棋ウォーズ22日目:気づいた時にはもう遅い
昨日四段昇段を果たしたことで、マッチングする相手も強敵ばかり。
そんな中、六段にまさかの一発を入れたりするなど、今日も運の良さは健在だった。
ただ今日振り返るのはその将棋ではなく、四段との一局を振り返ろうと思う。
ミレニアム対策?の腰掛け銀に作戦勝ちに
【先手:bobsho 後手:相手】
四間飛車相手には、ミレニアムを試すようにしている。経験が少ない分、たくさん経験して上手くなりたいものだ。
さて、相手は珍しい構えを採用した。序盤早々に▽6四銀と腰掛けてきた。
図はいま▽2二飛と飛車先を受けた局面。次に▽4二角〜▽7五歩と、こちらの桂頭を狙ってきそうだ。
ということでこちらは▲8六歩として桂頭をカバーしにいった。以下▽7五歩▲8七銀▽7六歩▲同銀と、手堅く対応した。
この対応が良かったようで、これ以上相手から桂頭を狙うのが難しくなった。
以下、こちらは淡々と駒をくっつけて以下の図に。
相手の仕掛けをうまく逆用して、非常に手厚い陣形を構築できた。
水匠2の評価も+200〜300で、序盤はやや作戦勝ちと言えるだろうか。
その後、相手は7五にこちらが構築した位から遠ざかるべく穴熊に囲っていったが、こちらはさらに厚みを発展させ続けて以下の図へ。
上部に銀2枚の強力な厚みを築くことに成功した。6〜8筋の歩が綺麗に伸び切っている。ここまでくれば完全に作戦勝ちで、ほとんど駒がぶつかっていないが既に+1000点以上のリードを奪っている。
気づいた時にはもう遅かった角打ち
【先手:bobsho 後手:相手】
序盤から苦しくした後手は▽2四歩▲同歩▽2五歩とやや無理気味に動いてきた。
こちらは欲しかった1歩を手にしたので▲8四歩▽同歩▲8五歩▽同歩▲同桂と捌いていった。
桂を8五に進出したことで、こちらの攻めにさらに厚みが加わった。
以下▽8三歩に本譜は▲5七角と引いたが、シンプルに▲9五歩で良かった。
以下▽同歩▲8四歩▽同歩▲同銀▽8三歩▲9五銀と進めて、ひたすら端を狙っていけば良く、わかりやすい展開だった。
本譜の▽5七角は飛車走りを受けながら▲4六角と転換する狙いだった。以下▽4五桂▲4六角▽2四角▲同角▽同飛▲4六角▽2一飛と進み。
角を好位置に再配置できる当初の狙いは達成できたが、ここで事件が起こる...
▲8四歩とあわせていったが、▽同歩に▲同銀としようとして「ん...」と手がとまった。
▲同銀と取ると普通に▽6六角が王手銀取りやん...笑
▽3九角の筋しか気にしなかったが、4六の角で紐をつけているから大丈夫という読みだったが、誰でも気づく▽6六角に直前まで気づいていなかった...
指す予定だった手を指せなくなった途端、頭が真っ白になってまさかの時間切れ...なんと悲しい結末だ。
さぁ、時を戻そう。
▲8四歩がダメでも、単純に▲9五歩で良さそうだ。
▽同歩は▲9三歩が4六の角と連動した攻めでかなり厳しそうだ。7四の拠点もかなり生きそうである。4六の角のラインがとにかく強烈だ。
かといって角筋をとめるとしたら▽5五歩くらいしかなさそうだが、▲9四歩と取り込んでおけば、これも誰がどうみても先手が優勢だ。
相手のミレニアム対策に対して作戦勝ちに持っていけたのは収穫だったが、こういう悲しいウッカリを無くしていけるように頑張っていきたいものだ。
将棋ウォーズ21日目:四段昇段戦の結果
昨日は四段昇段が持ち越しとなり、今日仕切り直すことになった。
達成率99%、勝てば昇段という状態に変わりはない。
マッチングした相手は三段。同じ三段で、四段昇段の相手として相応しい相手だ。
筋違わない角の歩得作成
【先手:bobsho 後手:相手】
角替わりの序盤、相手は早々に角を手放してきた。
以下▲7七銀▽4六角と進み、角を手放すかわりに相手は1歩得を果たす。筋がズレていない角ので、筋違わない角とでも名付けてみよう。
あまり経験の無い出だしのまま、数十手進んだ局面が以下。
相手は居玉のまま中飛車に構え、5筋の位を取ってきた。掴みどころのない作戦でこられたので、こちらはとりあえずバランスを取りながら囲いを進めた。
遠見の角で優勢も、はっきりした決め手を逃す
【先手:bobsho 後手:相手】
歩が欲しい先手は▲3五歩と仕掛けていった。
以下▽同歩▲同金▽3四歩▲4五金▽6五歩で次の図へ。
▽6五歩は角筋を通す自然な手だが、ここでは▽4五同銀とすべきだったようだ。
▲5四金に対して▽同金は▲6三銀、▽同飛は本譜でも指した▲1八角が厳しい。
▽5三飛と逃げたいが、すかさず▲4五桂のがある。
受けに困った後手は▽6六歩▲同銀左▽5六歩と、受けを半ば諦め首を差し出すような手順を選んできた。
決め手がありそうなこの局面、ここで▲5五銀打としていればはっきり決まっていた。
▽同飛も▽同角も、最終的に6三の金が浮き駒になるため▲6三角成が決め手になる。
▽5三飛と受けるくらいだが、▲5六歩と戻しておけば後手から指す手が全くなく、先手からだけ▲4五桂や▲6四歩の狙いがある。これならはっきりと優勢だった。(水匠2の評価も+2000点超え)
しかし本譜はあせってしまい▲5四角と飛車取った。
これで形勢がひっくり返ったわけではないく依然先手が優勢ではあるが...
後手にも▽3七角成などがあり、▲5五銀打の変化に比べれば、まだ楽しみがある展開だと思う。先手も持ち駒が飛車と銀だけなので、うまく攻めれるか心配だ。
相手の受け間違いに救われる終盤
終盤の勝負どころ、いま▲6三銀に▽5三金とした局面だ。
ここで▲7二飛成と、銀を守りながら3二の金を狙う手を指していれば、依然として先手が大優勢だった。
しかし本譜は何を勘違いしたのか▲6二歩と打った。
当然▽6三金と銀を取られる。なんという...駒が当たっていることを忘れるとは...
以下▲6一歩成▽5二玉▲4五桂。
この▲4五桂がまたしても大きな勘違い...
▽2八角成と飛車を取ると、5一に角の効きがなくなるため詰むと思っていた。
しかし、▲5一とには▽6二玉と逃げられると詰まない。
▽6二玉〜▲6一と〜▽5二玉〜▲5一と... は連続王手の千日手なので反則負けだ。
ここで水匠2の評価値は一気に逆転して後手が1000点近く優勢に...ポカ2連発で終盤の勝負弱さを露呈してしまった。
しかし将棋というのは最後にミスをした方が負けるゲーム、これで簡単に終わらないのがまた面白いところ。
▲5五桂と打った局面だが、シンプルに▽5四金と逃げられた場合、後続の攻めは難しかった。以下▲7二龍と攻めを足したいところだが、▽4五金と上部をおさえている桂を外されると後手玉は寄らなくなる。
しかし、相手はここで▽4四歩と対応した。
しかし、ここでも間違えるbobsho氏。単に▲6三桂成としたが、もし▽同玉と対応されていたらまだまだわからなかった。(正解は一度▲5一ととしておき、▽同銀に▲6三桂成と取る手順だ。こうしておけば▽同玉に▲5一龍と追撃が効く。)
本譜は▲6三桂成に▽同歩と対応したが、これが敗着となった。
以下▲7二龍▽4三玉▲6三龍▽5三桂▲5四金と進み、後手玉は即詰みに。
終盤2転3転した将棋だったが、運良く最後にミスをしなかったため勝ちを拾うことができた。人間同士の対戦らしい、面白い将棋だったと思う。
現在の成績
四段昇段戦を運良く勝利することができ、10秒将棋の段位は四段になった。
その後の2戦でも勝利し、久々の1日3連勝を飾った。
次は五段を目指すことになるが、これは遠い道のりになりそうだ...
将棋ウォーズ20日目:深夜の昇段戦の結果は...
今日もついさっき指してきた。達成率99%で迎えた1局、これに勝てば昇段だ。
相手は4段の強豪、昨日に引き続いて深夜の勢いで挑もうとした。
しかしどうしたことか、昨日の好局がまるで嘘のようだ...全く頭が回らない、手が見えない...
そして中盤でまさかの時間切れしてしまい、あっけなく昇段は無くなった。
これだけではさすがに消化不良なのでもう1局。
今度は更なる強豪である5段とマッチングした。
高段者も時代はバランス
【先手:bobsho 後手:相手】
相手の陣形、いかにも現代的なバランス囲い。
良い意味でソフトが好みそうな陣形だ。全くつかみどころがない。
こちらは何も考えず矢倉に組んだが、どこから仕掛ければ良いのか全くわからない。
数手進んで次の局面。
この▽5五歩はやや欲張った構想だったかもしれない。次に▽5四銀と立てれば姿が美しいが、すかさず▲5六歩と反応されるのが怖いところ。
以下▽同歩▲同金▽5一飛▲5八飛▽5四歩と進んだ。
最後の▽5四歩は逆に▲5五歩とおさえられると拠点になるから仕方のないところか。
ただここまで進むと先手の▲5六金がかなりの手厚さで、相手からは動く手がなくなった。以下▲8八玉から堅く囲い、開戦の権利はいつでもこちらにありそうな展開に。
深夜の将棋ながら、今日も序盤はうまく指し回せたようだ。
誘いの隙に乗ったが...
【先手:bobsho 後手:相手】
中盤、こちらが穴熊への発展を見せたところで▽1三角と上がってきた。▲1五歩が見えているだけにやや強気な手に見える。
ここで誘いの隙に乗って▲1五歩と指していったが、結論としてはあまりよくなかったようだ。以下▽同歩▲1二歩▽3五歩と切り返されて、後手も楽しみのある展開に。
▲1二歩のところ、代えて▲1五香と走るのは▽2四角とされる。▲1一香成は▽同飛があり、下段飛車が生きる。
そのため▲1二歩と香を釣り上げてから▲1五香を狙ったのだが、この▲1二歩の瞬間が若干甘く、▽3五歩と反撃されていい勝負になってしまった。
なので▲1五歩のところは▲4九飛とじっと力を貯めておいた方が良かったようだ。
次に▲1五歩と同じように仕掛ける狙い。例えば▽5三銀と手待ちしてきた場合、▲1五歩▽同歩▲1二歩▽3五歩と同じように進めるが、最後に▲4五歩とするのが飛車を回った狙いだ。
▽3六歩と取り込むのは▲1三角成がある。4筋に飛車をまわった手順を生かし、気持ちの良い展開だ。
相手の端角についすぐ▲1五歩と好戦的に行ってしまうあたり、深夜のテンションを思わせる中盤戦だった。
寄せ切ったが実はgdgdだった寄せ
【先手:bobsho 後手:相手】
中盤〜終盤は一気に飛ばして終盤の図である。途中、敗勢になりかけたが、相手も深夜のテンションの将棋なのか、乱れもあってこちらが勝ちになっている局面。
ここから▲7五桂▽同歩▲8三銀という凝った寄せを見せていい気になっているが、実は▽4七角と受けられるとまだ先が長かった。
本譜は▽4七角ではなく▽8四金と受けてきたので、▲7四香▽同金寄▲同銀引成▽同金▲8三金で即詰みとなった。
しかし前の図に戻ってもらいたい。
これ冷静に見れば、すごく簡単に寄せれる局面である。
そう、ここで▲8二銀と捨てれば簡単に寄っている。
▽同玉は▲8四香以下の簡単な詰み。
そのため▽8四玉と逃げるしかないが、▲7一銀と飛車を取った手が詰めろで、一手一手だろう。うーむ、、、
なぜか変に歩頭の桂という手筋っぽいことをしたくなるのも、夜の将棋だからだろうか...まぁとにかく5段の強豪に勝利したことで、再び昇段のチャンスがやってきた。
昇段は明日以降に持ち越し
4段に負けたが5段に勝ったことで、再び達成率は99%に戻った。
明日は昨日、今日よりは頭が回っている状態で指せると思うので、昇段を目指して頑張りたい。
将棋ウォーズ19日目:疲労したはずの脳でまさかの好局
はい、さっき対局してきたばかりです。
最近、仕事がバタバタしていることもあり、今日は早朝の対局ができなかった。
ただ毎日ウォーズやると宣言したんだから、やらないわけにはいかない。
夜中の23時前、仕事終わりで頭フラフラな状態で指した1局、マッチングした相手は四段の強敵だった。この1局を日が変わる前に振り返っておこう。
堅さ vs バランス
【先手:相手 後手:bobsho】
四間対ミレニアムの出だしだったが、相手が早々に角をぶつけてきて角交換の将棋になった。相手は中飛車に振り直しバランス重視の構えに対し、こちらは堅さを重視した構えを選んだ。
ここから▲6四歩▽同歩▲6三角と、相手が早速動いてきた。
8五と5四に成れるため、確実に馬が出来そうだ。
馬を作られているだけでは悪く成るので、意欲的に▽1四歩と端の逆襲に行った。
我ながらいつもより好戦的だ。これが夜のテンションというやつか。
ただ意外にも水匠2の評価は悪くなく、こちらがまずまずの序盤だった模様。
端攻めの手筋が決まる
【先手:相手 後手:bobsho】
前の図から少し進み、先手は▲5四角成と馬を作ってきた。
ここで▽1七歩▲同香▽1五歩という3手1組の手筋が決まる。
香車を釣り上げてから控えて歩を打つという、らしくない手筋を披露した。これで確実に端を破れそうだ。あれ、夜なのになぜかいつもより冴えてるぞ...?
以下▲5五歩に▽2五桂も冷静だった。▽2三銀〜▽1六歩ではスピード感に欠ける。
疲れ切った頭とは思えないまさかの好手連発で、中盤でリードを奪う展開となった。
おかしい...この俺が相手の強襲を受け流すだと...
中盤でリードを奪ってからはしばらく受けのターンだ。うまく相手の強襲をかわして▽1六歩を間に合わせたいところ。
いま先手が▲5三桂と打ってきたが、受けが苦手なはずのbobsho氏、ここでまさかの最善の受け手順で凌ぐ。
図から▽3一金▲6一桂成▽5四香と、根本の駒を剥がして受けた。水匠2さんも最善の受けと評価。おかしい、こんなにちゃんと受けれた記憶はないぞ。
▲同飛の瞬間が甘く、待望の▽1六歩が間に合って優勢を拡大して終盤を迎えた。
即詰みは逃すものの、最後も冷静に寄せ切りまさかの完勝
【先手:相手 後手:bobsho】
勝利は目前、ここで相手が最後の抵抗手で▲1三角とプレッシャーをかけてきた。
ここでは▽2八銀以下の即詰みがあったようだ。この手順は逃したものの、▲1三角が即詰みでないことを見切り、▽2七成香と冷静に詰めろをかけた。いつもならビビって時間切れになってもおかしくなさそうだが...
以下▲2八歩に▽3七桂成と畳み掛けて、受けなしになった先手が投了した。
いや、おかしい。疲労したはずの脳の状態で、これまでの将棋ウォーズ10秒将棋で最も良い内容かもしれない将棋を指してしまったぞ...?
現在の成績:次の対局次第で四段昇段もありえるか
格上の四段に勝利したことにより、三段昇段と同時に達成率が上昇した。
次の対局の結果次第では、四段昇段の可能性もあるかもしれない。
しかし、仕事明けで疲労困憊な状態のはずなのに、なぜこんな良い将棋が指せたのか不思議でしかない。
将棋ウォーズ18日目:相穴熊の中終盤
今日は珍しく相穴熊の将棋を指した。
慣れてなさを露呈してしまったので、しっかり振り返っておきたい。
歩の裏側に打ち込まれる手はだいたい厳しい
【先手:相手 後手:bobsho】
先手が勢いよく▲4四角と切ってきた局面。
本譜は▽同歩と取ったが、▲4三銀▽5一飛▲3二歩と、玉を薄くされてから▲3五銀と捌かれて先手ペースになってしまった。非常に穴熊に指し慣れていそうな手順だ。
歩の裏側に打ち込まれる手は、対処が難しくだいたい厳しい印象がある。迷ったら歩を進めないほうが良いのかもしれない。
ということで、図の局面では▽同飛と取るべきだったようだ。
▲3五銀が飛車と角の両取りとなるが、それには▽3七歩▲同飛▽3六歩▲同飛▽4七飛成という見事な対応手順があった。
▲3八飛と飛車が逃げれば、▽同龍▲同金左▽3五角と駒得になる。
▲3七銀打などと受けた場合は、▽4二角とじっと逃げておくくらいで後手優勢だ。
う〜ん、実に読みの入った受けの手順があった。
持ち駒を生かす戦場を探そう
【先手:相手 後手:bobsho】
先手優勢のまま迎えた終盤戦。端の付き越しを生かして▲2五桂と打ってきたところ。
ご覧の通り大幅に先手が駒得なので、後手としてはどこかに主張点を作っていく必要がある。
盤面を見た時に、唯一勝負になりそうなのが一筋の端だ。
端歩の戦力数を見ると後手のほうが▽1四に歩がいる。あとは持ち駒に香車が2枚あることに注目し、ここでは▽1五香と打つべきだった。
1歩しかない先手は対処が悩ましい。
▲1七歩と受けるのは、歩切れになるので▽3四香のような手がきになる。
また▲同香▽同歩と進むのも、後手の歩が伸びてくるので気持ち悪そうだ。
形勢が悪い時はどこかに主張点を見出すべきだと言われるが、自分の持ち駒をいかに生かすかを考えると答えが出やすくなるのかもしれない。
2段に昇段
1勝2敗ながら2段に昇段した。
内部レートが3段以上なので、あと1勝すれば3段に昇段できそうだが、4段はやや厳しくなってきたか。
将棋ウォーズ17日目:2択に正解できるか
今日は三段、四段、三段と対局して1勝2敗だった。
勝率は奇跡的に6割を超えていたが、今日の負け越しで5割台に下がった...
10秒将棋なので仕方ないのかもしれないが、最近は時間切れ負けが多くなってしまっている。
迷って間に合わないケースもあれば、投了しようと思ってそれが間に合わないケースもある。時間切れ負けって後味悪いからなくしていきたいよね。
ちなみに勝った将棋も相手の時間切れだった。
4四銀で交換狙いはやはり無理だった
【先手:相手 後手:bobsho】
角替わり右玉 対 早繰り銀の将棋で、いま先手に▽3四歩と打たれた局面。
以前の記事で▽4四銀は▲2四歩があるからなかなか成立しないと書いた気がするが、玉型の条件が良さそうだった(先手玉が薄そう)ので行ける気がして、たいして読まずに▽4四銀と上がってみた。
それに対して先手は当然の▲2四歩。
▽3五銀と取りたいが、▲2三歩成▽2七歩に▲3八飛でやはり失敗していそうだ。(▽2七歩を▲同飛は▽2六銀で後手良し)
うーん、強豪が▲3四歩に▽4四銀とぶつけてる将棋をかなりたくさん見ている気がするのだが、どういう時に成立するのかがイマイチ理解できていない。
ただ、しばらくは▽4四銀とぶつけるのはやらないようにしようと思った。思いつきで指すのはたいていうまくいかない...
歩か銀か...運命の2択
【先手:相手 後手:bobsho】
序盤でかなりの劣勢に立たされていたが、中盤で形勢を一気に戻す大チャンスがきていた。いま▽3七銀に▲4七飛と浮いたところ。次に▲3七香とされる前に一仕事したい。
先手の飛車を浮かせるべく5六の馬に働きかけるのが自然だが、果たして▽5五歩か▽5五銀か...
本譜は▽5五歩としたが、正解は▽5五銀だった。
うーむ...残念ながら2択を外してしまった。
なぜ▽5五銀が正解なのかというと、次に馬を取ったのが飛車取りになるのが大きい。
例えば▲3七香▽5六銀と進んだら以下図をみてみよう。
この時、5六にいる駒が歩だったら飛車取りでもなんでもないので、馬を取ってはっきりダメだが、この局面だと飛車取りなのでむしろ後手が良さそうだ。
本譜は▽5五歩だったので駒損を解消できず...追い詰められた挙げ句、時間を切らして敗北、完敗だった。
現在の成績 三段にはなれそう、四段の可能性も
内部レートは3.99段ということで、よほどの連敗がなければ三段までは上がれそうだ。
四段も可能性としては出ていて驚くばかり。
今週、何段に落ち着くのか楽しみである。
将棋ウォーズ16日目:ちょっと手を抜くのも大事
もちろん、手を抜くというのは将棋のことではない。
将棋の対局はとても真剣である。
今日は四段、五段、六段と強豪3人と対局をさせてもらい、なんとか1勝をあげることができた。
手を抜くというのは、ブログの記事量のことである。
最近、平日は仕事が忙しすぎて、いつもの振り返りの分量を維持できそうにない...
けど毎日の更新を途切れさせたくない...そんな思いが交錯しながら、いま執筆をしているところだ。
ただせめて1つくらいは局面を残しておきたいところ。
折角だから六段との将棋を残しておこう。
【先手:相手 後手:bobsho】
この将棋、なんと六段相手に中盤で優勢を築いたのだ。
いま相手の歩切れをついた▽6五香に▲6七銀打と受けたところ。
本譜はここで時間に追われて▽同香成と取ってしまい、▲同金左で攻めが遠くなった。
ここではシンプルに▽8五桂が良かった。
▽同銀▲同歩がぬるそうに見えて敬遠してしまったのと、早く香で銀を取らないと▲6三歩成〜▲6六歩で香が取られてしまうと思ってしまった。
しかし▽6三歩成は▲同銀が角取りになるので、先手としてもやりにくい。
実際手番をもらった先手としても、指す手が難しく、後手が優勢だったようだ。
うーむ...高段相手に中盤で手を渡すのはとても怖いが、こういうシンプルな最善手を選べるようになりたいものだ。
というわけで、今日は非常に簡易的な振りかえりになってしまったが、できるペースで継続を続けることが大切だ。